お肌にも良い?! 腹7分目でエイジング予防!

12月。いつもなら忘年会の季節ですがコロナ渦で外出もままならずストレスが溜まって家でつい暴飲暴食。太ってしまって自己嫌悪です。

忘年会が減ったのを良いことと考えて、あえて 胃腸や肝臓を休める機会 にしてみては? 実は、最近の患者さんを診察していて、付き合いによる接待や会食の多かった方は糖尿病や肝機能の数値が良くなっています。反対に、自宅に食べ物・飲み物が豊富にあってつい手を伸ばしてしまうという方は体重が増え、血液検査の数値も悪くなっています。家に居る時間が長くなると、食べ過ぎる、飲み過ぎる危険性が高くなるようです。

そうなんです!どうしたら良いですか?

ポイントは 「買いだめ」をしないこと!
無ければ食べないというのも「プチ断食」の効果があります。体を動かす機会が減るのもよくありません。日中は人混みを避けて近所に出かけて頂く方が良いですね。季節の移り変わりを五感で感じることはストレスの発散にもつながります。自宅でできる筋トレやストレッチなどもおすすめです。就寝・起床時間、食事の時間帯は大きく乱れないようにしましょう。

ストレスによる暴飲暴食を抑える
方法を教えてください。

「ボディスキャニング」を試して下さい。これは体の臓器に意識を集中して、知覚を研ぎ澄ます方法です。暴飲暴食をしてしまった後は胃に集中します。

❶ 目を閉じてゆっくりと深呼吸。
❷ 胃が働いている様子をイメージして、今どのくらい食べ物・飲み物が入っているか?透明なビニール袋に液体が入っている様子を想像してみると良いでしょう。
❸ 胃が大きく広がり、胃の粘膜は過度に引き伸ばされ、飲食物が多くなるほどに「パンパン」になります。そしてたくさんの胃酸を分泌して消化しようと働きます。
❹ 胃は必死に内容物を腸に絞り出します。


いかがですか?けなげに頑張っている胃の様子を想像すると、何となく大事にしてあげたい気持ちになりませんか?暴飲暴食は胃腸に鞭打って働かせることになります。


POINT
普段、当たり前の様に機能している自分の体を省みる機会はあまりありません。少し足りない位で止めて、胃腸に負担をかけない意識をする。実は、 摂食量を制限する(腹7分目程度)と、長寿遺伝子が働き老化を抑える効果がある と言われています。ボディスキャニングで体の臓器を意識し、負担を軽減することでご自身の体を労ってあげましょう。

折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。