2023年1月号「お正月に気をつけたい健康管理」などをご紹介

新年明けましておめでとうございます。

今年は卯年。景気が上向きに跳ねる、回復する年と言われているそうです。
読者の皆様にとっても飛躍の年になりますように。

さて、新年の教えて?折茂Dr.!はお正月に気をつけたい体調管理。身体とお肌に美味しい美養レシピは料理研究家、宮前真樹さん家のお雑煮。コンシダーマルワンポイントアドバイスは今回のゲスト、ヘアメイクアップアーティストの今野真樹さんおすすめの肌荒れしている時のメイク道具の選び方。そして、引き続き今野さんには、ご自身のアトピー性皮膚炎のお肌と向き合う日々のご苦労などを伺いました。

是非最後までお楽しみください。

INDEX
◆教えて?折茂Dr.!「お正月に気をつけたい健康管理」◆教えて?折茂Dr.!
「お正月に気をつけたい健康管理」
◆身体とお肌に美味しい美養レシピ「料理研究家 宮前真樹さん家のお雑煮」◆身体とお肌に美味しい美養レシピ
「料理研究家 宮前真樹さん家のお雑煮」
◆コンシダーマルワンポイントアドバイス「肌荒れ時のメイク道具選びはどんなのがいい?」◆コンシダーマルワンポイントアドバイス
「肌荒れ時のメイク道具選びはどんなのがいい?」
◆インタビュー ヘアメイクアップアーティスト 今野真樹さん「コンプレックスが強みになる」◆インタビュー
ヘアメイクアップアーティスト 今野真樹さん
「コンプレックスが強みになる」
お正月に気をつけたい
健康管理

お正月に気をつけたい健康管理。

この年末年始は久しぶりに故郷へ帰ったり、家族・友人と賑やかに過ごす予定の方も多いそう。もちろんゆっくりとお一人で過ごす方も。年の瀬からお正月にかけてツイしてしまいがちな「無理」。
身体に無理をせず上手に年越しをして健康で幸せな新年が迎えるために注意することは?

教えて?折茂Dr.!

Q.
お正月はどうしても気分が大きくなって沢山食べてしまいがち。「お正月太り」を気にする方も多いようです。お正月料理で食べ方に気をつけることは?
保存食であるお節料理は塩分が多いため、高血圧症や浮腫みやすい方は注意が必要です。
特に、かまぼこ・昆布巻き・雑煮は塩分が多いです。お節料理を一通り食べると、1食で1日の塩分摂取量を越えてしまうこともあります。お餅は糖質ですので、糖尿病の方だけでなく体重が気になる方には注意が必要な食品です。また、新鮮な野菜が不足しがちなので、サラダや果物などでビタミンの補給も忘れずにお願いします。
Q.
寝正月に浸っている方への注意点は?どのようなことが原因でどんな病気を招きやすいですか?
身体活動量の低下は血液循環の悪化の原因になります。脚の血行障害で浮腫みを起こしますが、血栓塞栓症といって静脈を詰まらせてしまう場合もあります。
塩分過剰な正月料理も影響して血圧が上昇することで、高血圧や心臓に負担をかけることにも注意が必要です。また、数日間ほぼ寝たような状態では簡単に筋肉量の低下が起こります。
代謝の低下で体重も増え易くなりますので、初詣や初売りなどの機会を利用して積極的に外出するようにするといいでしょう。睡眠リズムも崩れやすくなりますので、夜更かしにもご注意下さい。
Q.
高齢者のいるご家族へも注意を払ってあげたい事項を教えてください。
やはり、塩分の過剰摂取と気温の低下により血圧が高くなることが心配です。
どちらも心臓に負担をかけ、高齢者の場合には心不全や脳卒中になることもあります。特に、服薬中の方は塩分摂取を控えて、定期的な血圧測定を行って頂き、足の浮腫み(スネや足の甲が分かり易いです)が急に出てきたり、悪化していないかを確認して頂くと良いです。
外出時にはしっかり温かい服装でお出かけ下さい。

まとめ。
身体を労りながら
上手に年越しするために。
気をつけること。

生活リズムをキープ:
就寝・起床は普段通りに。日中は出来るだけ外出機会を作り、身体を動かして頂く様にお願いします。
暴飲暴食に注意:
忘年会・新年会など集まり事が増えますので、一つ一つの行事で食べ過ぎないように。アルコールの摂取もほどほどに。
塩分過多を避ける:
普段より塩分過剰になる時期です。正月料理に片寄らず、野菜や果物も摂るように。ハムなど贈答品も塩分が多いのでご注意を。
部屋の温度・湿度管理も忘れずに:
気温の低下で免疫力が低下し易くなります。新型コロナウイルスのこともありますので、部屋を暖かくするだけでなく加湿もお願いします。
心と身体をリフレッシュ:
注意点ばかり挙げましたが、一年の活躍を労って、先ずはゆっくり休んで下さい。気分転換が出来たら、休ませ過ぎず再スタートのため普段通りの生活に戻す準備をお願いします。
折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。
料理研究家、
宮前真樹さん家の
お雑煮。

私のお雑煮はとてもシンプル。昆布と鰹のお出汁に焼いたお餅とお野菜少し。そこへ人参の飾り切りをちょこんと乗せるだけです。

子供の頃は雪深い新潟で祖母の作る雑煮で新年が始まりました。大きなアルミ鍋にザクザク切られた根菜が、ストーブの上でずっとグツグツと緩やかに煮立っていて、ちょっと具の多い味噌汁のようなスープに各自お餅を入れて完成でした。田舎らしいあたたかな雑煮で大好きでしたが、ちょっと洗練されているように感じた「お澄ましの雑煮」に憧れました。大人になって自分で作る雑煮が関東風になったのは、子供の頃の憧れが残っていたからなのかも?と、改めて懐かしく思い出しました。

お出汁を取る事が出来る人はお手製の出汁を使ってください。1~2人分を気負いなく作れるように、白だしを使ったレシピです。

材料(2人分) 【A】水500ml
【A】白だし 大2
【A】醤油 小1/2
人参1センチ幅×2
ほうれん草1~2本
椎茸2個
鶏肉 30g
お餅2個
柚子皮少々
作り方
  1. 人参を1センチ幅に切り、花型で型抜きする。
  2. ほうれん草を軽く塩茹でして水気を切り5センチ程度に切る。
  3. 【A】を火にかけ鶏肉入れアクを取りながら火を入れる。
  4. お椀に焼いたお餅と4の具材と出汁を注いで完成。

お好みで柚子の皮の千切りや三つ葉で香りをプラスしたり焼いた海老やイクラを追加すると見た目も豪華です。
お椀にお餅を入れる時に、薄く切った大根や人参の上に乗せると、お椀にお餅がくっつかないので良いです。

宮前 真樹
Maki Miyamae
caférestaurant エムナチュール プロデューサー。
その他店舗プロデュース/各種出版・WEB 媒体にレシピ・コラム掲載
美養サラダ/ビューティレシピの提案・セミナーを開催。
『サラダのくすり箱』(ワニブックス)より出版
国際食学協会親善大使・名誉理事就任
ル・コルドンブルーディプロム/江戸懐石近茶流研修科終了
スーパーフードマイスター/食育インストラクター/
全日本薬膳食医情報協会認定・薬膳インストラクター 他
犬の管理栄養士・ペット食育士 アニマルアロマアドバイザー
愛犬の体調不良から「食」を見直し日々の手作り食を実践中。
肌荒れ時の
メイク道具選びは
どんなのがいい?

新年1回目は今月のゲストにお迎えしたヘアメイクアップアーティスト、今野真樹さんおすすめのメイク選び。

冬の乾燥、お部屋の暖房での乾燥、そしてマスクでの摩擦。カサカサ肌や吹き出物など肌荒れでお悩みの方も多いのでは?今回は、そんなお肌でも使えるおすすめのメイク用品を教えていただきました。

まず、メイク前はお肌の乾燥状態に合わせて、コンシダーマルスキンライズローションでしっかり保湿をしましょう。メイク崩れが防げます。

今野さん)

本来は、メイクをしないでお肌を休ませてあげるのがベスト。でも、どうしてもメイクしなきゃという方もいると思うのでアドバイスしますね。

私の場合は肌への刺激が少ない“ミネラル系”のファンデーション・コンシーラー・チーク・アイブロウを選びます。これは石鹸で優しく落とせ、クレンジングによる摩擦や肌負担が防げます。全部石鹸で落とせますというメーカーさんがいくつかありますので、そういうのをチョイスして使うと良いと思います。

Q.ミネラル系というのはどんな成分?

酸化チタン・酸化亜鉛・酸化鉄・マイカなどの成分です。

今野さん)

アイメイクはお湯で落ちるマスカラやアイラインを使います。
それでも落ちにくい場合は、“保湿用”のオイルを綿棒につけて優しく拭き取ることがおすすめですよ。

肌荒れが気になるときは、肌に負担の少ないミネラル系のものを選ぶといいんですね!
皆さんもお試しください。

第20回ゲスト
ヘアメイクアップ
アーティスト
今野真樹さん
「コンプレックスが強みになる」
Q.今野さんがヘアメイクアップアーティスト(以下ヘアメイク)を始められたきっかけは?

山形の実家は美容室を営んでいて、母が結婚式の和装・洋装もしている美容師なんです。子供の頃からよく手伝いに行って美容師さんになりたいと思っていました。でも、当時からアトピー性皮膚炎(以下アトピー)が酷くて、パーマやカラー剤などの薬剤が肌に負担になってしまうので美容師は断念せざるを得なかったんです。そんな中、小学生の頃にヘアメイクさんが主人公の漫画があって「こんな仕事があるんだ」と知り、それなら私のような体質でもなれるかも!と思ったのがきっかけでした。


Q.ヘアメイクになるまで紆余曲折あったそうですね。

本当はヘアメイクの学校へ進みたかったのに、父の大反対を受けて、上京するために出された条件が秘書科の専門学校へ行くことでした。仕方なくそのまま進学・卒業して就職。経理に配属されて3年ほどOLをやっていましたがそれでもヘアメイクへの夢は諦めきれず、会社勤めをしながら夜間学校へ通いました。その後、技術を身につけるためにブライダルのアルバイトで面接した時の社長がチャンスを与えてくださり、そちらの事務所の芸能部門に入れていただきました。アシスタントに着き、たった1ヶ月ほどで「お前はOLの経験と一般常識もあって言葉遣いもちゃんとできる。あとは技術だから自分で仕事を取って覚えなさい。」と放り出された先が大手芸能プロダクションだったんです。制作の方に私の作品集を見せていたら、たまたま通りかかった敏腕マネージャーの方の目に留まって「じゃあ、うちのタレントやってみる?」という経緯から一気にそのプロダクションのお仕事をいただけるようになって、ありがたいことに他の事務所の方にもご縁が繋がり現在に至ります。 


Q.ヘアメイクをされながら、実は生まれ持ったアトピーでとても苦労されたそうですね。

物心がついた頃には、症状が出ると薬(ステロイド)を使っていました。高校生の時に気付いたことがありました。アトピーが出てステロイドを塗るとあっという間に引きますが、二日後にはまたブクブクと荒れるんです。その繰り返しで血管が見えて、皮膚が薄くなったのを感じました。当時はネットがなかったので本屋さんで情報を集め、子供の頃から長年ステロイドを使い続けていた私だから副作用が酷かったんだと知りました。それから薬断ちをしたんです。するとリバウンド症状は出ますが徐々に慣れていきました。その後上京してOLからヘアメイクへの道を模索していた23歳の頃、酷いアトピー症状が現れて、薬の離脱症状で全身が痒くて腫れ上がり、体液も滲み出る状態になってしまいました。シャワーも東京の水が痛くてまともに浴びられず、一度しっかり治さなければヘアメイクになれないと思い、一旦実家の山形へ帰り、漢方の先生に教えてもらった漢方薬と食事療法を実践してみました。


Q.3ヶ月半の間、肌はどんな状態でしたか? 

父に毎日包帯を巻いてもらっていました。本当に酷い状態だったので体液で服がくっついてしまって、それが乾くと剥がすのがまた辛くて。23歳と言ったら年頃ですし、父からの遺伝だったので俺のせいでごめんねと泣かれるし、どん底まで落ち込みました。でも、今度は悔しくなってきて「絶対に治そう!」という気持ちに切り替わりました。だからしっかりと食事療法や漢方も続けることができたんですね。すると、3ヶ月半でまるで脱皮するかのように、みるみる普通の肌が生まれてきたんです。


Q.今はとてもキレイなお肌ですね。

今ではこうすれば改善する、というのがわかっているので当時ほど酷くはなりませんが、疲れたり、仕事で食生活が乱れたりするとアトピーが出てしまうので、また食事療法や大好きなサーフィンなどをして自分自身で身体の様子を見ながら、上手に付き合っています。


Q.そんな経験や健康美容食育士の立場から、肌荒れやアトピーで悩まれている方にアドバイスをお願いします。

・積極的に摂ると良いもの → 食事は和食に。VC、VD、亜鉛、マグネシウムなど。
・摂らない方がいいもの → 小麦、乳製品、カフェイン、砂糖など。

また、アトピー体質の人は腸の動きが弱く、便秘で排出しきれないものが毒素となって肌に出てしまいます。肌荒れ、ニキビは内臓の炎症だと言われています。良いものを入れることばかりではなく、きちんと水分も摂り、毒素を外に出す。運動をして代謝アップするのも大切です。すぐに治したい気持ちはわかるのですが、身体はちゃんと応えてくれます。長い目で見たら薬に頼るよりも、こちらの方が近道だと私は実感しています。焦らず、じっくりと自分の身体の様子を見ながら付き合ってみてください。


Q.心の持ち方は?

症状が酷くなって荒れてしまうとさらに気分の落ち込みが激しくなり、人と会いたくない、見られたくない、そんな思いから自信がなくなるので自己肯定感が低くなります。言いたいことを我慢する我慢癖もアトピーの症状に影響します。
私は友達が支えてくれましたが最近では人に頼ってばかりじゃダメ、自分自身で褒めて認めてあげようと、鏡に向かって「よくできた、私は大丈夫。大丈夫。大丈夫!」って。症状が酷かった23歳の時も鏡に向かって「絶対に治す!」って言霊で暗示をかけていました。


Q.ご自身の辛い経験から同じような悩みを持つ方の言葉で感じられたことがあったそうですね。

私を指名してくださるタレントさんや女優さんは私の体質を知ってくれているので助かっています。ある日、優香ちゃんに「肌荒れしちゃってるんだけど、何かいい化粧品ないかな?」と相談されたんです。私の経験からアドバイスをしてあげると「真樹ちゃんが言ってくれるなら安心だね。」という言葉のお陰で、長年感じていたコンプレックスから解放されました。そうか、私にしかわからなことってあるんだ。これは強みになるんだ!と思えるように。アトピーとの付き合い方はバランスが必要。食事だけではなく、スキンケアや心の持ち方も大切ですね。
今野 真樹さん
1972年10月13日生まれ

合同会社kokoro 代表
優香、松浦亜弥、アンミカ、モーニング娘。、中川翔子、奈緒他数々のタレント・女優・アーティストなどのヘアメイクアップアーティストを手がける。
ヘアメイクテクニックセミナー企画・講演 敏感肌についてのセミナー企画・講演、敏感肌用化粧品開発、自社ブランド開発・EC販売

[資格]
化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ、漢方養生指導師初級、ファスティングマイスター、健康美容食育士、薬膳アドバイザー 

◇コンシダーマルの感想

私のようなアトピー肌はバリア機能が少なく、とても乾燥している状態なので先に化粧水で肌を湿らせてからコンシダーマルを塗布するとグングン広がって、荒れている場所でも痛かったり沁みたりせずに浸透するのを感じました。アトピーはセラミドが足りない肌質です。私は自分の状態によって重ね付けしていますがコンシダーマルは使えば使うほどちゃんと必要な水分を中に溜めてくれているというのを実感するようになりハリが出てきました。これ1本あればさらにオイルやクリームを塗る必要はありませんね。

取材 コンシダーマルメールマガジン編集部
撮影 萩庭桂太
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた、次回のConsidermal Mail Magazineでお会いしましょう!