その症状、自律神経失調症?自律神経の働きを知ろう。Part2.~自律神経失調症の改善・予防方法~

「自律神経失調症」は診断名ですが、単一の病気というより自律神経の調節が乱れることによって起こる様々な身体症状を指します。「片頭痛」や「過敏性腸症候群」、「過換気症候群」、「不安症」や「睡眠障害」なども含まれます。過度のストレスがかかると誰でも起こります。緊張した時の動悸は自律神経の症状です。一方で、自律神経症状が起こりやすい体質の方が居ます。気圧や気温、湿度の変化で体調不良を感じる方は自律神経が乱れやすいと考えられます。

◆それでは自律神経失調症チェックをしてみましょう。
━━━━…‥・

【身体的な症状】
□ 頭痛:片頭痛や緊張型頭痛が続く
□ めまい・ふらつき:立ち上がった時にふらつくことが多い
□ 動悸(どうき):心拍数が速くなったり、不規則になったりする
□ 息切れ:体を動かしていないのに息苦しさを感じる
□ 疲れやすい:休んでも疲れが取れにくく、常にだるさを感じる
□ 手足の冷えやしびれ:手や足が冷たく、しびれることがある
□ 胃腸の不調:食欲不振、胸やけ、腹痛、下痢や便秘を繰り返す
□ 睡眠の乱れ:寝つきが悪い、途中で目が覚めて眠れない、寝ても疲れが取れない
□ 肌トラブル:乾燥やニキビ、肌荒れ、くすみ、しわ、毛穴、くまなどが起こる
□ 肩こり・腰痛:体の緊張やストレスからくる慢性的な痛み
□ 発汗異常:過剰に汗をかいたり、逆に汗をかかなくなったりする

【心理的な症状】
□ 不安感や焦り:理由がわからないまま不安や焦燥感を感じる
□ イライラや怒りっぽい:些細なことで怒りやすく、落ち着かない
□ 気分の落ち込み:気分が沈んで、何をしても楽しくない
□ 集中力の低下:思考がぼやけたり、注意が散漫になったりする
□ 過敏症:小さな音や光に敏感になる、些細なことに過敏になる
□ 記憶力の低下:物忘れがひどくなったり、うっかりミスが増える

【生活全般に影響する症状】
□ 仕事や学校での集中力低下:思うように作業が進まない、仕事に集中できない
□ 人間関係のトラブル:イライラして他人に対して攻撃的になったり、逆に自分が引っ込んだりする
□ 外出を避けるようになる:社交的な場面を避けるようになり、引きこもりがちになる
□ 急な体調不良:病院に行っても特に異常が見つからないけれど、体調が悪いと感じることが頻繁にある

自律神経失調症の症状が多く当てはまる場合、まずは生活習慣やストレスの影響を見直すことが大切です。早期に対応することで、症状が悪化するのを防げることがあります。

Q.
改善方法・予防方法を教えてください。
  1. 自律神経の調節を乱す習慣を避けること。
    ①不規則な食事
    ②睡眠不足
    ③喫煙や過度の飲酒
    ④対人関係のストレス
    など。規則正しい生活リズムを意識して、過度の身体的・精神的ストレスを避けて下さい。
  2. 自律神経を整える習慣を続けること。
    ①毎朝陽の光を浴びる
    ②積極的に運動する
    ③熱中できる趣味を探す
    ④リラックスする時間を確保する
    など。三日で終わらず継続することが重要です。
Q.
自律神経を整える方法として具体的にどんなことをすればいいか教えてください。

自律神経を間接的にトレーニングする方法として、伝統武道やヨガの呼吸法などがあります。自律訓練法やマインドフルネスなどといった心理療法も注目されています。いずれも心身をリラックスさせ、気持ちを安定させることが目的です。心穏やかに毎日を過ごすことが自律神経の安定に繋がります。症状が強い方は漢方薬を使用する場合もあります。
漢方薬は中心となる症状に応じて処方しますが、動悸には柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、胃腸症状には桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)、月経周期による体調不良には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・加味逍遙散(かみしょうようさん)、肌症状には桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)などを使用します。
お近くの漢方内科で相談してみて下さい。

/// お知らせ ///

『教えて?折茂Dr.!』のコーナーでは皆さんからの質問、ご相談を募集しています。健康のお悩み、身体やお肌の心配事などお寄せください。
ご相談はInstagramをフォロー&いいね!の後DMへ質問、ご相談内容をお送りください。

コンシダーマルは皆様の美容と健康を応援します!

折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。