美容と健康の4本柱、その4。 ストレスを知って 上手に付き合いましょう。 |
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美容と健康の基本、4本柱。 今回はその4.ストレス。もう随分前からこの言葉は日常的に使われるようになり、私たちの生活の中に共存しているように感じます。 ストレスは私達にどんな影響があるの? |
1.『食事』について 2.『運動』について |
ストレスとは何らかの要因(刺激)で身体に過剰な負担がかかった状態を言います。軽いストレスは「やる気」に繋がり良い影響をもたらすこともありますが、過剰になると身体が耐えられなくなり様々な症状を引き起こすことになります。 それは主に脳にある扁桃体の働きによるものです。それによって精神的病気、身体的病気へと繋がります。 |
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扁桃体は、情動と感情の処理や直観力、ストレス反応に重要な役割を果たしており、主に、「恐怖」「不安」「緊張」「怒り」などのネガティブな感情や、自身の命に関わるものであるかを一瞬で評価する場所です。 |
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Q.
ストレスはどんな時に感じるもの?
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精神的:
職場の人間関係、仕事への不満、教育や生計など家庭内の問題、健康や病気に関する不安など (感じ方は個人差があります。) 環境的: 満員電車などの通勤環境、騒音、天候、化学薬品、メディアなど 身体的: 運動不足、睡眠不足、暴飲暴食や偏った食事、病気や手術など (ヒトが共通して感じるストレスです。) |
Q.
無意識のストレスと意識的に感じるストレスの違いは?
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ストレスの感じやすさには性格や気質、遺伝などによりとても個人差があります。責任感が強く、頑張り過ぎてしまう方はストレスを感じにくいと言われます。また、ストレスに慣れてしまう場合もあります。一般的に、大きなストレス(出来事)は自覚しやすく、その分早い時期に対処することが可能です。一方、小さな出来事が慢性的に持続し無意識のうちにストレスとなっている場合は、対処が遅れ以下のようなある日突然身体に変調をきたす可能性があるので注意が必要です。
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ストレスの対処法 |
ストレスの原因を取り除くことが一番です。 |
①
十分な睡眠・休息をとる。
ヨガや瞑想をするのもいいでしょう。 |
②
暴飲暴食は身体にとってストレスになります。
規則正しい食事、食事内容を見直しましょう。 |
③
気分転換になるような定期的な運動を行いましょう。
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④
悩みや不安などであれば、信頼できる人に気持ちを打ち明けましょう。
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⑤
職場が原因であれば、帰宅後は仕事のことは考えないと割り切る、あるいは映画鑑賞や趣味、動物に触れるなど、好きなことをしたりリラックスできる時間を作りましょう。
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・・・編集部より・・・ 「多くの人は病気になるとは思っておらず、でも病気は知っている。」と折茂先生。私たちは本当に自分に合っているのかもわからない曖昧な情報に翻弄され、“なんとなくいい、なんとなくよくない”ということだけで、本質的なことはあまり知らないものです。いざ自分自身や大切な人が病気をしたときに初めてリアリティを持つことも。だから健康に気をつけなければ、と考えますよね。 4回に渡りお送りしてきました美容と健康の4本柱『食事・運動・睡眠・ストレス』 いかがでしたか? ストレスは常に付き纏っているもの。自分に合った対処法で上手な付き合い方を見つけ、心身への影響を減らし、心豊かに健康に暮らして行きましょうね。 |
折茂 政幸
Masayuki Orimo ウェルネス宮前クリニック 院長 千葉大学大学院修了 医学博士 専門 循環器内科 ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。 普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。 また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。 |
2023.06.01