乾燥肌にシミ、シワ、たるみ。体調もイマイチ。その原因は?

乾燥肌にシミ、シワ、たるみ。
体調もイマイチ。
その原因は?

美容と健康の基本の4本柱は「1.食事・2.運動・3.睡眠・4.ストレス」。

4月号のテーマは『運動』について。
定期的な運動の不足、筋肉量の低下、過度の肥満は冷えやむくみを起こします。

※前回のテーマ、『食事』についてはこちら
https://considermal.jp/beauty-navi/dr202303/

Q.
冷えとむくみは身体にどんな影響がありますか?
冷えの原因:
筋肉量や、基礎代謝の低下、食生活、貧血、ホルモン・自律神経の乱れなど

むくみの原因:
運動不足による血行障害、長時間の同じ姿勢、過度の肥満、新陳代謝の低下、ストレスなど

冷えやむくみを起こすと、

『身体にはこんな症状が。』
血行障害:頭痛、肩こり、腰痛、倦怠感
胃腸機能の低下:便秘、下痢
免疫力の低下:アレルギー症状の悪化、易感染性(風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなる)
ホルモンバランスの乱れ:月経不順、月経痛
神経症状:イライラ、不眠

*冷え・むくみは、貧血、膠原病、甲状腺疾患あるいは婦人科疾患などが原因のこともありますので、長引く症状であれば内科や婦人科へ相談して下さい。


『肌にはこんな影響が。』
冷えやむくみは、みなさんが抱える多くの肌悩み、シワやシミ、くすみ、たるみ、クマ、乾燥肌、痒み、抜け毛などに繋がります。

改善方法

運動をして血行を改善しましょう。血行促進に欠かせないのが脚の筋肉です。太ももやふくらはぎを鍛えることで心臓への血液循環が良くなり、全身に血液が巡ります。


[おすすめの運動]
脚の筋肉ポンプ運動:スクワット、足首の曲げ伸ばし、爪先立ちから元に戻す運動(かかと落とし)
体幹筋(胴体の筋肉)トレーニング:ダンベル体操、バックステップランジ、ウォーキング、ストレッチなど
脚のマッサージ:ツボ押し器具を使用するなど
気温や物理的な寒さから守るために身体を温めましょう。


[おすすめの方法]
衣服で調節(特に夏場のエアコンによる冷えの際)手足の末端が冷えがちな方はミトンタイプのアームカバーやレッグウォーマー、靴下を活用しましょう。
身体を温める食材を摂る(ショウガやニンニク、玉ねぎ、寒い季節の根菜類など)
入浴・サウナなど。

\Point/

西洋医学では「冷え性」を体質的なことと考えるため特定の治療法がありません。一方、東洋医学では「気・血・水」のバランスを重視します。「冷え症」を「血・水」の乱れとして捉え治療対象と考えます。体質によって使用する漢方薬は様々ですが、冷え症に対しては「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、「桂枝茯苓丸」、「加味逍遙散」、むくみに対しては「五苓散」、「真武湯」、「当帰芍薬散」などが代表的です。

・・・編集部より・・・

冷えやむくみを改善することで、全身の血流が上がり、お肌の調子もよくなることがわかりました。運動は健康と美肌に欠かせない習慣です。編集部も一日中つい同じ体勢で過ごしがち。毎日おすすめの簡単な運動を少しずつ取り入れたいと思います。

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『教えて?折茂Dr.!』のコーナーでは皆さんからの質問、ご相談を募集しています。健康のお悩み、身体やお肌の心配事などお寄せください。
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折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。