更年期障害の症状と似ている甲状腺の病気について学んでみよう!

更年期障害の症状と似ている
甲状腺の病気について
学んでみよう!

更年期障害の症状と似ていると言われる甲状腺の病気。多分更年期よね、と見過ごさず、きちんと身体のサインを感じて専門医に診てもらいましょう。

Q.
そもそも甲状腺ってなに?
甲状腺はノドボトケの下にある蝶のような形をした臓器でホルモンを分泌しています。ホルモン分泌に異常をきたすと、更年期障害のような症状を引き起こします。
Q.
更年期の症状と似ていのはどんな症状?
甲状腺のホルモン分泌が過剰になると、動悸や多汗、イライラ、軟便・下痢、不眠などの症状が出ます。分泌が低下すると、無気力や倦怠感、全身の浮腫みや体重増加、便秘、うつ症状などが起こります。どちらの場合でも更年期症状に似ています。
Q.
甲状腺の病気にはどんな種類と症状があるか教えて?
  1. 甲状腺機能亢進症
    (バセドウ病など):
    ホルモン分泌が過剰になり、動悸、甲状腺の腫れ、眼球の突出、体重減少などが起こり、イライラしたりテンションが上がったりします。
  2. 甲状腺機能低下症
    (橋本病など):
    ホルモン分泌が低下します。倦怠感、全身の浮腫み、体重増加、冷え症などが起こることによって落ち込みなどのうつ症状が起こります。
  3. 甲状腺炎:
    細菌やウイルス感染を契機に発症し、ホルモン分泌は一時的に過剰もしくは低下します。
    炎症による甲状腺の痛みがあります。
  4. 甲状腺腫瘍(良性):
    ホルモン分泌の異常がないことが多く症状はありません。
  5. 甲状腺がん:
    痛みなどの自覚症状はありません。
Q.
甲状腺の病気を疑った場合、何科へ行けばいいですか?
先にお伝えしたような症状があり、ノドボトケの下(首の付け根辺り)の腫れが気になることがあれば受診をお願いします。甲状腺のエコー検査が行える内科に相談して頂くのが良いですね。大きな病院には「内分泌内科」という診療科があります。お近くの内科で診察を受けて、疑いがある場合には内分泌内科に紹介して頂くのが良いと思います。ちなみに、腫瘍があり外科的治療が必要な場合は「耳鼻咽喉科」への紹介になります。
Q.
治療はどんな方法がありますか?
  1. 甲状腺機能亢進症:
    甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬物治療を行います。自覚症状は服薬後2~3週ほどで軽快しますが、1~2年は服薬継続が必要です。甲状腺を切除する手術や放射線治療を行う場合があります。
  2. 甲状腺機能低下症:
    不足している甲状腺ホルモンを補充する薬を服用します。症状が改善しても服薬は継続が必要です。
  3. 甲状腺炎:
    抗生物質の服用や痛みへの対症療法を行います。炎症が治まれば自然治癒します。
  4. 甲状腺腫瘍(良性):服薬の必要はなく、半年~1年の定期エコー検査で経過観察を行います。腫瘍が大きくなり気になる場合は手術を行います。
  5. 甲状腺がん:
    効果的な薬物治療が無いため摘除手術を行います。

・・・編集部より・・・

折茂先生の診察でも、風邪の症状や予防接種などで受診された患者さんに偶然見つかることがあるそうです。 甲状腺腫瘍やがんは痛みなど自覚症状がなく、診察などでしこりを発見することが多いのだとか。更年期症状に似ているのは、甲状腺ホルモンの分泌によってテンションが上がったり下がったりすること、時に自立神経失調症と診断されることもあります。なんだかいつもと体調が違うな?という日が続いたら、早めに受診するといいですね。

また、近くに信頼できるかかりつけ医を持ち、体調の管理をしていただくことも大切なことですね。

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『教えて?折茂Dr.!』のコーナーでは皆さんからの質問、ご相談を募集しています。健康のお悩み、身体やお肌の心配事などお寄せください。
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折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。