注意!年齢を重ねると 上がりやすい 悪玉コレステロール。 それは身体にどんな影響があるの? |
更年期は平均すると45歳からと言われています。 閉経に向けて、または閉経すると上がりやすいと 言われる悪玉のLDLコレステロール。 その原因はエストロゲン(女性ホルモンの一つ)が減少。エストロゲンはLDLコレステロールの異化・排泄に 作用するので、エストロゲンが減少すると LDLコレステロールが増加します。 |
コレステロールが上がるとどんなことが起こるの?
|
血中のLDLコレステロールが増加すると動脈の壁に入り込み、動脈硬化性プラークと呼ばれるこぶ状の隆起物を作ります。軽度なら支障ありませんが プラークが大きくなると動脈を狭くし、さらに狭くなると血流が悪くなります。 |
病気リスクは?
|
LDLコレステロールの上昇脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクを高めます。閉経後には動脈硬化に注意が必要ということですね。 |
第3のコレステロールと言われている レムナント・コレステロールって?
|
レムナントはLDLコレステロールより動脈の壁に入り込みやすく、動脈硬化が進行しやすいことから超悪玉コレステロールと呼ばれます。揚げ物や加工食品(インスタント食品や加工肉など)に多く含まれますから、これらの食品が多くならない様にご注意下さい。 |
肌への影響は?
|
動脈硬化が進行すると血流に障害を起こしますので、十分な酸素と栄養が供給されなくなり肌の新陳代謝に悪影響を与えます。シミや湿疹が増えやすく、肌の色も黒ずんできます。血行障害により冷え症の原因にもなります。 |
若い世代でも起こりますか?
|
起こります。揚げ物や乳脂肪を含むスイーツなど脂質を多く摂る食生活と遺伝的な要因があります。特に脂質を多く摂る食事をしていないのにコレステロール値が高い場合は遺伝的要因が考えられます。 |
予防法 |
❶ 脂質の過剰摂取に注意しましょう。
❷ 定期的な血液検査でコレステロール値の確認をしましょう。
(*定期的な健康診断を受けましょう。)
❸ 超音波検査で現在の動脈硬化の状態を確認しておくと安心です。
(*循環器内科や脳外科などで受けられます。)
|
改善法 |
❶ 定期的な運動により善玉と呼ばれるHDLコレステロールを増やしましょう。
❷ 青魚などに含まれる動脈硬化に予防的に働く油脂(EPA/DHA)を摂取しましょう。
❸ 植物油はオリーブオイル、亜麻仁油など動脈 硬化に影響が少ないものに代えるといいでしょう
|
折茂 政幸 Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長 |
2021.09.01