その不調は春バテかも?

その不調は春バテかも? コンシダーマルメールマガジン読者の方から
こんなご相談をいただきました。

春は気候も良くなってきて、新緑も芽吹いて気持ちのいい季節。なのですがなんとなく体調もすぐれなくて、気分のアップダウンが激しいような・・・。
これって体の中でなにが起こってるの?教えて折茂Dr.!
(ご愛用者様Mさん48歳)

このような生活習慣や症状がありませんか?

ストレスや心配事が多く、心がどんよりしてしまいがち。
運動嫌いで休みの日は家でだらだら過ごすのが好き。
食欲があまりない。
体がだるくてやる気が出ない。
目覚めが悪い。
イライラする。
昼間眠くなる。
夜眠れない。
この中で一つでも当てはまると春バテの可能性があります。

春は気温の寒暖差が激しく生活環境の変化があったり、社会もどこか慌ただしく動き出す時期でもあります。昨年から続いているコロナの影響もあるでしょう。すると無意識のうちにストレスがかかっていると考えられます。ストレスは自律神経を不安定にする最大の要因です。不安や緊張から交感神経が刺激され、リラックスどころではなくなります。心配しないようにするのは難しいことですが、普段から。上手に気分転換するメンタルトレーニングが必要です。悩んでも解決しないことは出来るだけ長く考えずに、好きな事をする時間に変える方がいいですね。
また、可能なら日中に体を酷使して交感神経を疲れされることも重要です。交感神経をフル活用することで夜は自動的に休まなければなりませんので副交感神経へのバトンタッチがスムーズに働くようになります。逆に言うと、日中に体を動かしていないと交感神経がまだ働き足りなくで、夜になっても落ち着かないため眠れなくなるという悪循環になります。散歩に行けなかった日の愛犬が夜まで落ち着かないのと一緒です。

春バテ解消には3つのことを
心がけましょう。

❶ 旬の食材を食べて栄養を摂り、自律神経(交感神経と副交感神経)のバトンタッチがスムーズに働くようにウォーキングや自宅で出来る筋トレなど普段の体力づくりをしましょう。
❷ お風呂に浸かりましょう。シャワーだけで済まさず、40℃ほどのお風呂にゆっくりと浸かり副交感神経を優位に働かせましょう。
❸ 寝る直前までスマートフォンを見るのを控えましょう。交感神経が刺激され目が冴えてしまうからです。夕食が終わったら室内を間接照明などにして灯りを減らし、睡眠2時間前にはテレビ、大きな音も控えると良いですね。

折茂 政幸 Masayuki Orimo ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。