折茂Dr.!

今年は食欲が出ない秋。
本来ならば実りの秋、食欲の秋。食べ物が美味しくて嬉しいはずの季節。なのに食欲が出ないんです。

それは「秋バテ」です!
季節の変わり目に起こる「気候病」と呼ばれるものがあります。症状はだるい、疲れやすい、食欲がない、元気が出ない、寝付きが悪い、肌トラブルなどです。五月病が有名ですがこの時期に起こるのが「秋バテ」です。

今年は例年になく猛暑でした。エアコンによる体の冷え、冷たいものを摂取する機会の増加、1日の気温差、気圧の影響などが自律神経に負担をかけ、自律神経の変調に敏感な胃腸が機能低下を起こすため食欲が出なくなります。

改善方法は?

❶. 「体力」作りをして持久力を養いましょう。
❷. 「体」作りをして筋肉量を増やしましょう。

在宅ワークで体は使ってないのに、なぜか疲れている…という方がいらっしゃるかと思います。実は、かえって体を動かさないことが疲労感の原因です。体力がないとバテやすくなります。バテない体づくりが気候病に負けない秘訣です。

運動が苦手で・・・

運動が苦手という方は家事を運動の代わりに!
家事は効率よくこなしたいものですが、効率よく行うとせっかくの体を動かす機会を逃すことになります。食器の片付けや洗濯物は一度に運ばず何度も往復する、キレイな窓・鏡でもあえて拭く。とても効率的ではありませんが、これはNEAT(非運動性熱産生)と言ってスポーツジムに通うのと同等の効果があります。
また、筋肉を動かすことは新陳代謝を高め、静脈やリンパの流れを促進します。当然、全身の皮膚の血行にも影響しますから肌の調子も整います。

折茂 政幸 Masayuki Orimo 1971年生まれ
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。