今年も猛暑?7月に注意すべき内科の病気は?

今年も猛暑?
7月に注意すべき内科の病気は?

暑くなると毎年気になるのは夏バテですが、それ以外に内科的に注意すべき病気は?
教えて?折茂Dr.!

Q.
暑くなると皆さんが感じやすいのは夏バテですがどんな症状になりますか?

夏バテは外気温の変化に身体が追い付かず、自律神経の調節が乱れることで起こります。ご存じの通り自律神経は全身の働きを管理していますから様々な症状が出ます。倦怠感や疲労感、食欲低下や消化不良、めまいや頭痛などがあります。

Q.
実は夏も心疾患や高血圧に気を付けましょうと伺いました。それはどうして?

一般的に血圧や心臓のトラブルは冬に多く、寒さで動脈が収縮することで血圧上昇や血流障害が起こりやすくなるためです。夏場は過度の脱水で動脈が閉塞してしまうことがあり注意が必要です。屋外での長時間のスポーツや労働は心筋梗塞のリスクが高くなります。また、暑さで血管が拡張すると、血圧が低下しめまいや立ちくらみの原因となります。

Q.
そのような症状が出てしまった時はどう対処すればいいですか?予防方法も教えて?

胸に強い痛みがあり心筋梗塞が疑われる場合には救急要請が必要です。めまいや立ちくらみは横になるなど頭を低い位置にして回復するまで安静を保って下さい。動脈が詰まりやすくなることと血圧低下はどちらも、長時間の直射日光を避けて、事前に適宜水分補給を行っておくことで予防できます。

Q.
糖尿病や持病がある場合、夏に気をつけることは?その理由は?

暑くなるとアイスクリームなどの冷たい食べ物を摂取する機会が増えます。麺類は一回の食事に対する炭水化物の割合が多く血糖値が上昇しやすいため、麺類ばかりが続かない工夫をお願いします。また、食欲が低下してきちんとした食事を摂りづらいため糖尿病で服薬中の方は低血糖にも注意が必要です。可能であれば、普段の食事と格段に変わらないメニューがいいです。血糖値が高いと多尿になるため身体により多くの水分が必要になりますので、糖尿病の方は特にご注意下さい。

Q.
夏になりやすい熱風邪はどんなもの?アレルギー性喘息はどうしてなるの?

夏にみられる風邪は、代表的にはヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱です。夏でも感染力が高いエンテロウイルス・コクサッキーウイルス・アデノウイルスが原因です。マスクや手洗いをこまめに行って下さい。アレルギー性喘息はカビやダニ、ハウスダスト、ペットの毛など特定のアレルゲンに対する過敏反応で起こります。エアコンの掃除やダニ対策などを行いましょう。梅雨から夏にかけてはカビやダニが増えやすく、またペットの抜け毛が多くなるためアレルギーをお持ちの方はご注意下さい。

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折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。