医師が教える秋枯れ肌の原因と対策

医師が教える
秋枯れ肌の原因と対策

今年の夏も日差しが強くとても暑い毎日でした。

近年ではUV対策の情報も増え、気をつけられた方も多いと思いますが、それでも太陽や気温、生活習慣は私たちの肌へ影響を与えます。

Q.
近年、「秋枯れ肌」という言葉を聞きます。それは一体どういう状態ですか?

秋に肌の調子の悪さを感じる状態のことを指し、秋の「枯れ肌」と言います。かゆみ、湿疹、くすみ、シミやしわ、吹き出物などの肌トラブルが、秋に入って急に出てくることがありますので注意が必要です。

Q.
秋枯れ肌はどんなことが原因ですか?
夏の紫外線:
紫外線は肌表面の乾燥だけでなく内部のコラーゲンにもダメージを与え、肌の潤いや弾力が失われてしまいます。また、肌の防衛機能として角質が厚くなり、肌の「ごわつき」の原因にもなります。

エアコンによる室内の乾燥、秋の空気の乾燥:
乾燥は肌のバリア機能を低下させ外的刺激を受けやすくなるため、かゆみや湿疹の原因になります。

胃腸の疲労:
冷たいものを摂取する機会が多い夏の食事環境は胃腸機能を低下させます。胃腸の働きが悪いと肌がくすみ易く、肌の老化の原因にもなります。
Q.
医学的にお肌の状態を整えるためにどんなことをすればいいですか?
食事摂取:
肌への影響を考えてしっかり食事を摂ることが大切です。野菜や果物などでビタミンやミネラルの補給を行い、甘いものは控えめをお願いします。

睡眠確保:
肌の機能回復に睡眠は重要な作用がありますので、一般的に言われる「肌のゴールデンタイム」の22時から翌2時までの4時間は寝るように心掛けて下さい。

定期的な運動:
運動で新陳代謝を促すことが美肌の秘訣です。運動によって睡眠の質も高まりますから一石二鳥です。

ストレス緩和:
ストレスは自律神経を乱すことで肌への影響が非常に大きいと考えられています。ストレスを溜めないように上手な気分転換を行って下さい。

引き続きUVケア:
秋の紫外線は夏に比べ60%程度に減少しますが、それでも紫外線ケアは続けて下さい。

しっかり保湿:
皮膚のバリア機能を高めるためには保湿が重要です。保湿機能の高い化粧水を使用して下さると良いです。

漢方薬:
乾燥肌に温清飲、湿疹には十味敗毒湯などを使用することがあります。お困りの症状があれば漢方内科で相談してみるのも選択肢の一つです。先日お越しになった患者さんは皮膚科の外用薬で改善しないとの相談でしたが、漢方薬を処方して3週間ほどで湿疹が綺麗になりました。

・・・編集部より・・・

「秋枯れ肌」は夏の紫外線や、エアコンによる乾燥、冷たいものによる胃腸の働きの低下などが原因。“うなはだけつ”という言葉があります。
それは、うるおい、なめらかさ、ハリ、弾力、血色、つやのこと。この6つが揃うことが理想的。
コンシダーマルスキンライズローションプラスでお肌の状態を確かめながらしっかり保湿をしてくださいね。

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『教えて?折茂Dr.!』のコーナーでは皆さんからの質問、ご相談を募集しています。健康のお悩み、身体やお肌の心配事などお寄せください。
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折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。