花粉症にもウイルスにも負けない免疫力アップ法。

花粉症にも
ウイルスにも負けない
免疫力アップ法。
Q.
3月になるとやっぱり毎年自覚しているのが花粉症。コロナ禍でマスクをする生活が定着してきました。症状の傾向に変化はありますか?
在宅勤務で花粉に接触する機会が減り、外出時もマスクの装着で鼻粘膜・咽頭粘膜に花粉の付着が減っているため症状自体は今のところ軽い様です。ただし、今年も花粉の量は多いと予想され、寒さが和らぐと花粉の飛散量が急に増えますのでこれから注意が必要です。
Q.
コンシダーマル世代が実感している免疫力の低下について原因を教えてください。
  1. 食生活:ビタミンやタンパク質の不足は免疫力を低下させます。また、腸内環境の乱れも免疫力の低下に繋がります。
  2. 運動不足:血液循環の悪化や新陳代謝の低下、平熱の低下が免疫力を低下させます。
  3. 睡眠不足:睡眠中に免疫が強化されるため、十分な睡眠が必要です。
  4. ストレス:過度のストレスは免疫機能の調節を乱します。
Q.
免疫力が下がるとどんな病気になりやすいですか?
  1. 感染症:鼻・口腔粘膜から病原体の侵入を防げなくなるためです。
  2. 歯周病:口腔内常在菌のバランスが崩れ歯周病の原因になります。
  3. 肌の不調:正常な肌の機能が損なわれ炎症が起こり易くなります。
  4. がん:がん細胞を発見・攻撃するには免疫力を高める必要があります。

日常でできる改善方法

食事:ビタミンA・C・Eなど抗酸化作用をもつ野菜や果物、脂肪分の少ない鶏肉や大豆などのタンパク質を摂取する。海藻類やキノコ類も免疫力アップに役立ちます。
運動:運動は血液循環や代謝を高め免疫をサポートします。日光浴によって皮膚が合成するビタミンDも大切です。1日30分以上、日の光を浴びて体操やウォーキングをして下さい。
睡眠:睡眠中に免疫が活発になります。時間が短いと風邪をひきやすくなります。7時間を目標に睡眠時間を確保しましょう。
ストレス:笑うことや笑顔で免疫力が高まることが知られています。毎日笑顔でたくさん笑って下さい。
折茂 政幸 
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。