胃の不調。胃の働きと考えられる病気について教えて?

胃の不調。
胃の働きと考えられる
病気について教えて?
食欲の秋。美味しいものが沢山出回る季節。コロナ太りも解消したい所だけど、季節も良くてつい食欲が。
そんな中でも気になるのが胃の不快感。どうもチクチクと痛んだり、張りを感じたり、何となく重い感じだったり。

胃腸の働きについて教えて折茂Dr.!

Q 食事の摂り方や生活習慣によって違いはあると思いますが、本来胃腸はどんな働きをするのですか?

胃は、食べ物を胃酸(消化酵素)で分解し、小腸で吸収しやすいようにしています。
腸は、小腸と大腸、直腸に区分されます。まず小腸で胆汁や消化酵素(膵液、腸液)を追加して食べ物を更に分解しながら、最終的に栄養素の形で吸収します。また、吸収したものが身体に有害なものでは困りますので、有害なものを排除する免疫機能を持っています。腸内細菌もこの働きをサポートしています。
大腸では、吸収しきれなかった残り物から水分やミネラルを吸収して、便を作ります。直腸は、便を一時的に貯めておく働きをしています。

Q こんな不快感や痛みは注意!受診しましょうというのはどんな症状?

  1. 発症から短時間で激痛になる
  2. 発熱や下血などを伴う
  3. 腹痛後に便や尿が出なくなる
  4. 長引くあるいは繰り返す腹痛や便秘
  5. 消化器症状を伴わない上腹部痛

Q そこにはどんな病気が隠れているの?

  1. 胆石、膵炎。消化器疾患以外には腹部大動脈解離など
  2. 発熱は感染性腸疾患、下血は出血性のがんや胃潰瘍・十二指腸潰瘍など
  3. 腸閉塞、尿路結石など
  4. 慢性経過の消化器疾患全般ですが、がんが隠れていることもあります
  5. 下痢などの消化器症状がないみぞおちの痛みは、心筋梗塞の可能性もあります。

Q 胃腸を正常に働かせるためにはどんなことをすればいい?

  1. 食べ過ぎない:たくさん食べるとそれだけ胃腸に負担がかかります。
  2. 食物繊維を摂る:食物繊維の摂取は腸内細菌の働きを整え、便秘の予防だけでなく大腸がんのリスクも減らします。
  3. 副交感神経を高める:胃腸は副交感神経で働きます。ゆったりリラックスした時間は胃腸の働きを活発にし、逆に緊張やストレスは胃腸の働きを弱めます。

美肌のコツ!

肌を作る材料となるのは食事で摂取した栄養素です。胃腸の調子が悪いと、消化吸収が効率よく行われず肌に必要な栄養素が行き届かなくなり、吹き出物や肌のくすみ・乾燥の原因になります。
この時期では温野菜を活用した食物繊維の摂取が良いですね。
また、糖質や脂質、加工食品の過剰摂取は腸内細菌のバランスを崩しますのでご注意下さい。

折茂 政幸 Masayuki Orimo ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。