第13回ゲスト 山田信之介さん

第13回ゲスト
山田信之介さん
「鏡を見ることは自分との対話。」
ヘアメイクアーティスト(以下ヘアメイク)、実業家としてもご活躍の山田信之介さん。
楽しいトークや美容の知識はさすがです。
今回はそんな山田さんに「人の美しさとは何か?」など伺いました。
Q.山田さんがヘアメイクのお仕事を始められたきっかけは?

早いものでかれこれ36年目になりますね。
美容師として仕事を始めて程なく、ある小冊子のデザイナーさんを紹介され、雑誌のヘアメイクをしてみないか?というお声がけをいただいたのが初めてこの仕事をしたきっかけでした。
当時若くて自惚れていた僕は「すごいだろう?俺。」と思っていたのですが掲載された写真を見て、あまりの酷さに自分の中のギャップを感じました。
そこからちゃんと勉強しないと、と目が覚めてヘアメイク事務所に入りアシスタントから学ぶことにしたんです。


Q.アーティストやモデル、俳優さんなどのヘアメイクをされるようになられて。

26歳の時に当時レコードやC Dなどのジャケットの仕事をしている会社の社員さん達と仲がよくて、よく会社へ顔を出していたこともあり、「山田くん、〇〇さんのヘアメイクやってくれる?」と声をかけていただき、アーティストのヘアメイクをするようになりました。
そういった意味では縁が繋がっていきラッキーでしたね。


Q.話術に長けていらっしゃる山田さん。これはヘアメイクで培われたのですか?

美容師としての接客業ですね。
僕らは1回のタイミングで何人かのお客様を廻ります。
お一人20分、次のお客様も20分・・・と。
いくつかの仕事を同時進行できるのも美容室で身につけたことですね。
最初に勤めたオーナーさんに教えてもらったことは、まずは「つかみ」の部分をどうしたらいいのか?ということ。
お客様が初めてご来店くださった時、その方はアウェイにいらしてる。
だから早めに緊張を解いてあげるということが大切で、例えばその緊張が1時間後に解けたとしてもリターンはないよと。


Q.どうやって時間をかけずにお客様の緊張を解かれるのですか?

天気の話から大体10個くらいの日常的な話題を用意しておきます。
朝のワイドショー見ました?とか。(笑)
お客様の反応があったところから今度こちらは聞き手に回ります。質問をしたりね。
お客様が話をしてくれるようになると緊張が解けたんだと理解します。
なるべくお相手に多く話をしてもらうようにするんです。


Q.コミュニケーションは大切ですね。さて美容業界に長くいらっしゃいますが、山田さんから見る女性の美しさとは?

「表情」ですね。
僕の仕事は“なまもの”にメイクするわけですが、止まっている時にだけキレイに見せるのではなく、笑ったり目を瞑ったり、上を向いたり下を向いたりと動いている色んな表情全てに気を配り作ります。その時のさりげない「仕草」に美しさを感じますね。
そこには内面的なものが表れると思います。
日本は若い人がキレイという文化が定着していますよね。
それは肌のハリ感などにポイントを置かれているからだと思います。
ヨーロッパでは年齢を重ねるほどに美しいという文化です。
僕も生き様や経験などふとした言動に人の真の美しさを感じます。


Q.コンシダーマル世代へメッセージを

僕が最近思っていることなんですが、特に50代以降の方には日常の“メイクをする意味”に立ち返ってほしいんです。
10代のファーストメイクは憧れのモデルやタレントさんの顔になりたいというところから興味を持ち始め、20代になると異性を意識したメイクへ、結婚してお子さんができた段階から自分に構わなくなる状態があり、それでも毎日、“何かわからないメイクの習慣”はあるものです。
そして50代を迎えたら是非、「健康を意識して」毎日鏡を見てほしいんです。
それは自分と対話する時間です。
内臓の調子が悪いのは肌へシグナルとして出てきます。
なんとなくの習慣ではなく、毎日鏡を見て自分の変化に気づくこと。
50代は「健康のためにメイクをする」という意味が生まれるということです。
そして今の自分に合うメイクをもう一度しっかりと学ばれるといいと思います。
基礎化粧品を塗る時も両手で肌を触って、内臓の声を聞いてください。
更年期のリズムも確認しましょう。
山田 信之介 さん
1967年2月24日生まれ

松任谷由実、Mr.Children、DREAMS COME TRUE、徳永英明、松田龍平など多くのアーティスト・モデル・タレント・俳優のヘアメイクを手がける。
Beauty & health Consultant
animus 代表取締役
alliwant tokyo ceo
学校法人資生堂学園 評議員
資生堂学園校友会椿庵 会長
日本化粧品検定協会 特別顧問
日本全身美容協会 特別会員
日本かっさ協会 名誉理事
ジャパンビューティ海外展開推進協会 理事
◇コンシダーマルの感想
肌の内側からしっとりします。
一番驚いたのが普通はこれだけ内側からの潤いを感じるにはもうちょっとベタつく塗布時間があるんです。
コンシダーマルは短時間でグッと浸透していい状態が作れるローションです。
だからこそ「ながらスキンケア」になりやすいので、毎日きちんと鏡を見て肌と健康の状態をチェックしましょう!
取材 コンシダーマルメールマガジン編集部
撮影 萩庭桂太