第12回ゲスト 宮前真樹さん

第12回ゲスト
宮前真樹さん
「お料理は幸せをわかちあい、
マインド整えるもの。」
コンシダーマルメールマガジンの『身体に美味しい美養レシピ』コーナーを担当してくださっている宮前真樹さん。美容と健康にも良い、美味しいお料理を毎月更新中です。改めて料理研究家へ進んだきっかけやお料理への思いなどを伺いました。
Q.芸能界での活躍を経て、現在料理研究家としてご活躍の真樹さん。元々ケーキを作るのがお好きだったそうですね。

子供の頃からお料理やケーキを作るのが好きでした。特にケーキは圧倒的に幸せな場面に登場しますよね。なのでプレゼントした先でとても喜ばれるのが嬉しかったんです。お料理やお菓子のレシピ本を見るのも大好きで私が素敵だなと思うお料理を作った方のプロフィールを見ると多くが「コルドンブルー」を卒業されていて。初めて入学案内書を取り寄せてみたのが22歳の頃でした。

芸能界の仕事をしていたその頃から趣味でケーキ教室に通っていました。先生は当時50代。その年代は未知の世界でしたが、手に職があるとこういう素敵な職業ができるんだと思いました。将来自宅でサロンをやりたいという思いもあり、人に教えるには趣味程度ではなく、きちんとした知識を得たくて30歳で憧れていたコルドンブルーに入学し、お菓子コースを専攻しました。


Q.卒業後も試行錯誤されて。そこからお料理へと広がっていったそうですね。

自分で料理研究家として始めたときは何にもテーマを決めていなかったんです。得意なことも分からなくて。始めはすごくできる気でいました(笑)。ケーキもたくさん作ってきた、学校へも行った、経験も積んできた。だからなんでもできるって。でも世に出て経験をしていけばしていくほどすごい人たちが沢山いて、やれることがないと感じて。私はこの人たちと違うことって何ができるだろう?と悩みました。だから模索するためにもいただいた仕事は全てやろうと決心したんです。そうこうしているうちに自分の経験値や年齢も上がってきて40歳を超えた頃から「美容と健康」をテーマにしたレシピを作れますか?という依頼が増えてきました。そこからようやく現在のような方向性が見えてきたという感じです。


Q.真樹さんの人生設計は長いスパンで考えられていらっしゃるそう。

私は目標が決まるとゴールにいくまでの設定年数が長いんです。30代の時は成功することよりもその準備段階。40代で自分のやりたいことをやれるように頑張り、40代になってそれが少しできるようになってきた今はもっと基盤を固めて形を整えたい。50代の後半ではそれなりになれていたらいいなと思っているんです。人から与えてもらうチャンスやきっかけを大事にしたいと思っていて、貴重な意見をくれた人の話は聞こうと思うし、その人たちの提案には乗っていこうと考えています。この年で失敗したら痛いな、みたいになりがちですが、やらないと始まらないからトライしていく。という前向きな気持ちでいます。


Q.真樹さんにとってお料理はどんな存在?

お料理はホッとしたり、にっこりするもの。みんなでテーブルを囲むのも楽しいですね。お料理の工程で特に好きなのはスープや煮込み料理を作っているとき。あの音と時間です。食物が自分の身体を作るので健康面ももちろんですが、食べることやそのために選んだ食材を料理してお皿に盛り付けることで「自分のマインドも整えている」と感じます。


Q.編集部でも打ち合わせにお邪魔して、お惣菜などを差し入れた時、必ずお皿に盛り付け直してとても美味しそうに一工夫してくださいますね。真樹さんのお料理に対する愛情を感じる場面でもあります。さて、様々なお料理レシピを考案したり、ワークショップなどもされている傍らで昨年から真樹さんのロールケーキブランド「maqbon」が始まりましたね。

当時、プロデュースしていたカフェで、ロールケーキを出していたんです。そこでは健康寄りのレシピでお砂糖や甘味料を極力使わず作っていました。これは私の考え方ですが、スイーツというのは仕方なく食べるものじゃないですよね。疲れた時や甘いものを食べた時のほっこり、安心する感じが大切なのに、こんなにギリギリまで糖分を抑える必要があるのかな?と思ったんです。やっぱりスイーツは美味しくなければ意味がないと感じmaqbonは食べたとき満足していただきたくて甘みも感じられるように改良しました。


Q.真樹さんが作るスイーツやお料理のコンセプトは?

昔から存在していて変わらずあの丸くて柔らかな形状、みんなが知っていて安心感もある。その優しい感じがいいなと思ってmaqubonはロールケーキにしました。私が作るスイーツやお料理のテーマは見た目も味も“優しい感じ”なんです。“難しくないもの”。みんなが知っていて安心して食べられるもの、なんです。


Q.味も盛り付けも真樹さんにしかない「優しさ」を感じます。最後にコンシダーマル世代へメッセージを。

48歳から肌の状態や睡眠の質、五十肩とか(笑)で体調の変化を実感しました。50代に楽しいことができるようになりたいなと思って目の前のことを一生懸命やっている40代最後の年です。ようやくベース作りができてこれから理想の50代が過ごせるようにしたいですね。チャレンジすることを恐れずに続けていけば路は拓けると信じています。
宮前 真樹 さん
1973年1月16日生まれ

caférestaurantエムナチュールプロデューサー。その他店舗プロデュース/各種出版・WEB媒体にレシピ・コラム掲載 美養サラダ/ビューティレシピの提案・セミナーを開催。
『サラダのくすり箱』(ワニブックス)より出版
国際食学協会親善大使・名誉理事就任
ル・コルドンブルーディプロム/江戸懐石近茶流研修科終了 スーパーフードマイスター/食育インストラクター/全日本薬膳食医情報協会認定・薬膳インストラクター 他
犬の管理栄養士・ペット食育士 アニマルアロマアドバイザー

愛犬の体調不良から「食」を見直し日々の手作り食を実践中。
ロールケーキブランド「maqbon」毎月6の付く日に渋谷西武百貨店B1で販売中。
この冬、ケーキの仕込みで寝る暇もなかったので、本当にコンシダーマルには助けてもらいました。洗顔してタオルで拭いたらこれだけで保湿が足りるのでとても楽。しかも、手を洗う機会が多く手荒れが酷かったのですが、朝晩コンシダーマルをちょっと多めにとって顔に塗ったあと手にも塗っていたらハンドクリームで改善しなかった手荒れがキレイになりました。
取材 コンシダーマルメールマガジン編集部
撮影 萩庭桂太