美容と健康は 基本の4本柱を意識して |
先月号では現在の健康状況(健康診断を行う)、家族歴(遺伝を知る)、自分にどのような影響を及ぼすかを知っておくことが大切。 特に食事に関しては、現代では飽食の時代となり、自然本来のものではなく加工食品が多くなり、添加物もたくさん入っています。これが健康を害する大きな要因であるのは間違いないそう。 |
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Q.
現代の病気や肌トラブルを起こす問題点を教えて?
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以下、基本の4本柱のどれか1つでも支障があると体調不良や肌トラブル・エイジングやターンオーバーの乱れにつながります。
1.食事 加工食品や精製糖、食品添加物、自然の形ではなく飼育された家畜・養殖された魚などを過剰摂取することで、肌の血流が悪くなり、新陳代謝の低下や老廃物が溜まりやすくなり肌の酸化や糖化に繋がります。 2.運動 定期的な運動の不足、筋肉量の低下、過度の肥満は冷えやむくみを起こします。 3.睡眠 不規則な就労時間、就寝時刻の乱れ、パソコンやスマートフォンの液晶画面などの影響で睡眠不足が起こると成長ホルモンが十分に分泌されず、免疫力の低下や肌のバリア機能が低下、ターンオーバーの乱れなどに繋がります。 4.ストレス ①食習慣の乱れによる胃腸ストレス ②過度の労働による身体ストレス ③睡眠不足などによる睡眠ストレス ④私生活および職場での対人ストレス 美容も大切ですが、顔は内臓の鏡。病気を顔色で判断することも。 黄・・・黄疸や糖尿病 黒・・・腎臓機能の低下 白・・・循環器系統が弱い 赤黒・・・肝臓機能の低下など ※かなり病気が進行している時にわかりやすく出てきます。多少の顔色の変化は心配しすぎないようにしましょう。 |
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今回は基本4本柱の食事。 |
以下を参考に旬を意識した食事をしましょう。現代では季節を問わず様々な食材・食品が手に入りますので旬が分かりにくく困りますね。 |
①
春野菜には解毒作用・新陳代謝を高める効果:
春キャベツ・新たまねぎ・新ごぼう・アスパラガス・タラの芽・ふき・筍・ニラなど ②
夏野菜には身体を冷やす効果:
レタス・トマト・きゅうり・とうもろこし・なすなど ③
秋野菜には体力を回復させる効果:
かぼちゃ・きのこ・さつまいも・にんじん・春菊など ④
冬野菜には身体を温める効果:
白菜・ほうれん草・小松菜・ブロッコリー・大根・ネギなど |
季節に適したものを摂ることで自然と身体の働きが整うようにできています。夏に鍋物、冬にそうめんを食べたくならないのは身体が欲していないからで、その身体の声を無視した食習慣が続くと体調を崩します。加工食品を減らし食品添加物は避けて、魚や鶏肉以外の動物性食品(牛・豚・乳製品)を多く取らない工夫も大切です。 さらに、季節に合った食材は栄養価が高いです。時節の路地栽培のものは味が濃く、栄養素が豊富で、色も鮮やかです。一方、季節外れでハウス栽培など人工的に栽培したものは味や色は薄く、栄養が少なくなります。また、どんなに身体に良いとされる食べ物でも、一年中毎日欠かさず食べる必要はありません。四季を通して様々な食材を摂ることがバランスの良い食事です。一食で何十種類もの食材を取る必要はありませんのでご心配なく! |
\まとめ/ 出来るだけ自然の理にかなった食事・生活が不可欠です。精製した糖や加工され過ぎた食品を過剰に摂取し、太陽が沈んだ後も電気の力で夜遅くまで仕事をすることが身体に負担になっていることは、皆さんお気付きかと思います。分かっていてもなかなか変えられないのが現実ですが、出来ることから一つでも工夫して頂けると良いですね。きっと身体が元気になり、肌状態もよくなっていくことを感じられると思います。 |
折茂 政幸
Masayuki Orimo ウェルネス宮前クリニック 院長 千葉大学大学院修了 医学博士 専門 循環器内科 ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。 普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。 また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。 |
2023.03.01