第18回ゲスト 芸能プロダクション社長 高田理英子さん

第18回ゲスト
芸能プロダクション社長
高田理英子さん
「波乱万丈だったから人生は楽しい。だから幸せ。」
ご自身が経営する芸能プロダクションは今年創業27年を迎えられたという理英子さん。二十代で起業し、これまでたくさんの苦労、波瀾万丈な人生経験を積んできた彼女だからこその幸せについて伺いました。
Q.理英子さんは芸能界で女優・タレントとしてご活躍された後、現在は芸能プロダクションの経営をされていらっしゃいます。きっかけは?

結婚を機に芸能界を引退したのですが、それまで外で戦って、時間に追われるような生活をしてきたので、主婦になると心にぽかんと穴が空いているような状態になってしまって。これからの人生、子供を産み、育て、家族を支えていくんだけれど、でもやっぱり何かしたいと思っていたタイミングで、知人のプロダクションの社長さんにマネージメントを手伝って欲しいと言われたのがそもそものきっかけでした。

マネージメントの仕事が楽しく、やりがいを感じて、妊娠中に独立。最初は資金も何もないので合資会社を起業しました。その後、所属の俳優に大きな仕事が決まったので、がんばって有限会社にしようと。大学も英米文科卒ということもあり、会社経営のノウハウが全くなかったので身重の体で大学の社会人セミナーに通って、経理や簿記の基礎を学びました。出産後に会社登記について猛勉強して合資会社から有限会社に、そして所属スタッフ一丸となって現在の株式会社まで走り続けてきました。


Q.ご自身が裏方になって、タレントさんや俳優さんを売り出していく苦労は?

最初は吹けば飛ぶような事務所だったので、タレントを売り込むというよりも、プロダクションとしての信用を得る方が先でした。タレントにいくら才能があったとしてもプロダクションが取引先や、応援してくださるファンの皆様に信用をされていないと仕事にはなりません。芸能人が引退して、しかも女性が芸能プロダクションを“なんとなく”起業している、という偏見を持たれたくなかったんですね。その意地だけで、まずは人間としてどうやったら信用してもらえるかを念頭に一つ一つを丁寧に、とにかく必死で仕事を積み上げていきました。それは起業して27年経った今でも大切にしていることで、プロダクションの信用=所属タレントの信用につながるということです。

所属への責任、仕事への責任を持つという重圧と常に闘う仕事ではありますが、一番に所属、そしてこんな私についてきてくれているスタッフ、そして信用して取引してくださっている取引先の皆様、あたたかく見守ってくださるファンの皆様に日々助けていただいております。


Q.女社長としてこれまでやってきた中で、悔しい思いをしたりは?

そんなことばっかりですよ。(笑)でも、やっぱり原因はこちらにあるんです。そういう事があるから成長させてくれるんです。ネガティブなことが起こったときは何かのメッセージだろうと常に思います。それによって物事が好転するサインだと受け止めますし、よくよく考えてそこに学びがあったり。人間関係も苦手な人は避けるのではなく、飛び込んでみるんです。そうすると何かの気づきを得たり。性格もあるのかもしれませんが、私は誰かを憎んだり、それで落ち込んだりはあまりないんです。だから経営者としてやってきてもそんなに苦じゃないんですよね。


Q.たくさんのご苦労をされていますが、今幸せですか?

今は超絶幸せです。(笑)なんだか歳を重ねてきた今がとても幸せなんです。若い時に頑張ってきたという自負もありますが、大人になると選択肢が増えますよね。20代、30代、40代はあれこれやらなきゃならないことが山ほどあって、自分で選ぶ術もないまま時が過ぎたのですが、息子も社会に出て独り立ちし、もう26歳にもなりましたので、自分の時間が増えたことにワクワクしているし、価値観なども変わって色んな選択肢ができたことで、今日は何をするか自分で決められる。そんな日々の時間の流れ方が、ようやくゆっくりになってきて、今まで急ぎ足で生きてきて見逃していたことが急に降ってくるようになる。体の衰えなんて気持ちの問題。体と心を整える為に週イチのピラティスは5年続けています。毎日楽しいと思えば思うほど気力が湧いてどんどん若返ってくるんじゃないかと思います。食べたいものを食べたいときに、食べたい人と食べたい量を食べる。嫌な付き合いは行かなければいい。大好きなお酒もただ楽しむためだけに楽しめる人と飲めばいい。と、方法の手段と選択肢が変わってきました。もちろん親の介護や自分の健康の現実問題も出てきますが、今はこの日々にとても幸せを感じています。


Q.スキンケア・メイク、ご自身をどんな風に見せる工夫をされていますか?仕事のオンモード、オフモードを教えてください。

とにかく派手な顔をしているので、地味に見せることですね(笑)。社長ではあるけれど、あくまで裏方の仕事ですのでとにかく存在を消します(笑)。わかりやすくいうなら仕事の時は髪を結び、口紅は塗りません。プライベートでは髪を下ろして、好きなメイクをしますね。スキンケアはやり過ぎず、とにかく保湿です。植物に水やりをするように(笑)。現場についているとロケでは陽を浴びたり、スタジオではエアコン下にいたりと肌にとっても過酷な状況が多いので、メイクの上からでも気になると保湿をしています。


Q.コンシダーマル世代へ。

これから歳を重ねていく人生は自分次第でいくらでも幸せになれます。女性は歳を重ねる未来を恐れて不安になる人が多いけれど、全然不安にならなくて大丈夫と伝えたいですね。老けることに嫌悪を感じなくて大丈夫。今の自分を、そして自分の人生を受け入れて【楽しむ】ことに変換すると、年齢を重ねることに幸せを感じられます。
高田 理英子 さん
1972年3月3日生まれ

株式会社ドルチェスター 代表取締役社長
仮面ライダー俳優、2.5次元俳優、グランドミュージカル俳優、グラビアアイドル、アーティスト、ミュージシャンまで幅広くマネジメントを行いながら、プロデューサーとして数々の映画、ドラマ、バラエティの企画、キャスティングも手がける。

◇コンシダーマルの感想

1本だけで肌が守られていると感じました。本来は化粧水を塗って、それが蒸発しないようにオイルや乳液を塗って・・・と重ね付けしますが、コンシダーマルのテクスチャーはさっぱりしているのに塗布するとしっかりと潤いを閉じ込めてくれます。化粧のりも良いですね。

 

取材 コンシダーマルメールマガジン編集部
撮影 萩庭桂太