第8回 ゲスト 大倉杏菜さん

第8回ゲスト
大倉杏菜さん
表現者としてみんなに笑顔を届けたい
今年のパラリンピック閉会式ではダンサー・パフォーマーとして大活躍だった杏菜さん。
「私は出会う人にとても助けられています。みんながいてくれるから今の私に与えられたことを成し得ることができるんです。人に恵まれているのは誇れることです!」と弾ける笑顔でお話ししてくださった俳優の大倉杏菜さんが今回のゲストです。
Q 杏菜さんはどうしてお芝居の世界に入ったのですか?

3歳の時からバレエをやっているのですが、発表会の舞台で例えばくるみ割り人形などの作品を演じるとき、それをマイム(仕草で物語を伝えるジェスチャー)で表現するのが踊りより好きだったんです。それがお芝居をしたいと思ったきっかけになりました。
私は京都の太秦にある高校に通っていたのですが、ずっと憧れだった天海祐希さん主演の時代劇を太秦で撮影するので男性役エキストラのオーディションがあると知ってダメ元で応募したんです。でも案の定男性のみですと断られてしまって。それならばと、男友達2人を誘って私も一緒について行きました(笑)。最初は出る幕がなかったのですが、制作の方がとても良くしてくださって、徐々に撮影現場も見せていただけるようになりエキストラでも出演できました。
これまで経験してきたバレエの舞台ではマイムだけのお芝居だったので、その時目の前で見た天海祐希さんやキャストの「セリフを発するお芝居」に感銘を受け、それからプロの俳優を目指す決意をしました。
東京の大学へ進学して2年生の時にジャンヌダルクの舞台で100人の演者を募集するという話が舞い込んできました。これもまた男性のみだったんです(笑)。でも、髪をショートに切って、オーディションに挑んでみたら合格しました。実はそれが私の舞台デビューでした。


Q 今年のパラリンピックの閉会式にダンサー・パフォーマーとして出演していらっしゃいました。どんなお気持ちでしたか?

パラリンピックはハンディキャップを持っていらっしゃる方として分けられていますが、彼らをケアするというよりオリパラ関係なく、私には到底真似のできない努力を重ねているアスリート・スターとしてリスペクトしています。あの国立競技場のステージはみんなで街を作るというテーマだったのですが、その街に世界的大舞台で活躍したスターたちを祝福する気持ちで招致させていただいていました。
カメラには映っていませんが、旗手選手たちが入場している間、私たちはずっとパフォーマンスを披露しているんですね。すると周りに座っている各国の選手たちが楽しそうな笑顔で笑顔で私たちと同じ振りをしてくれるんです。言葉がなくても通じ合えるものがあってあの場でしか味わえない感動的な時間でした。


Q 準備期間も大変だったのでは?

7月の初旬から稽古が始まったのですが真夏の炎天下での練習はとても過酷でした。不織布マスクをしながら踊るので熱中症との戦い、そんな中で免疫力が落ちてしまって。PCR検査もその都度受けてクリアしていましたがやはり不安もあり、何度も心が折れそうになりました。でもその度に祖母や公私ともにお世話になっている先輩が応援してくれて自分を奮い立たせました。
私のこれからの目標は自分の仕事が人のためになり、みんなと笑顔で過ごすこと。人が喜んでくれることはとても嬉しいんですよね。このパラリンピックの閉会式に出演させていただいた時、それを実感しました。


Q とても良い経験をされたんですね。今後はどんな活動を?

私は踊れる俳優でいたいと思っています。現在の俳優業を「表現者」というのが近い気がしています。なんだか烏滸がましいですけど。これからの目標はお芝居をやる原点になった京都の太秦撮影所で時代劇に出演したいです。そのためにピアスを開けていないんですよ(笑)。そしてニューヨークのブロードウェイで観た「Finding Neverland」のピーターパン役。言葉がなくとも指先ひとつひとつの使い方で伝わってくるあの感動を私の人生を通して表現するのが夢なんです。
大倉杏菜さん
1994年10月8日生まれ(27歳)

京都出身。青山学院大学卒。俳優。

ミュージカル 夢から覚めた夢(浅利演出事務所)、アメリカンミュージカル シアターダンスカンパニージャパン(ダンス芝居)、2021年東京パラリンピック閉会式ダンサー・パフォーマー 他多数出演 振付師としても活躍。

今後の出演予定:大阪環状線 大正駅編〜愛のエイサープロポーズ大作戦〜 出演・振り付け
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202112/
私はホルモンバランスのせいかアゴ周りにニキビができやすいんです。なので、友達に勧められて導入剤、化粧水、乳液、美容液、と色んなものを使っていたので、これ一本で本当に大丈夫?と半信半疑だったのですが、コンシダーマルを手にとって塗っている自分の手がまるでエステティシャンのよう。仕上がりがモチモチになって大満足です。
撮影 萩庭桂太
取材・文 メールマガジン編集部