がんの早期発見にはどうしたらいいの?

がんの早期発見には
どうしたらいいの?

日本では二人に一人がかかると言われているがん。
早期発見すれば今では完治する病気ですが、早期発見するにはどうしたらいいの?
そもそもどうしてがんになるの?
がんにならないためにはどうしたらいいの?教えて?折茂Dr.!

Q.
最近では住んでいる地域や会社などでの健康診断が推奨されているおかげで、病気も早期発見ができるようになりました。そんな中、血液検査で引っかかってしまいました。
異常があったらどうしたらいいですか?
どの検査項目に異常があるかによって受診する診療科が異なります。肝臓の数値なら消化器内科、血糖値なら代謝内科、腎臓や尿検査の異常であれば腎臓内科もしくは泌尿器科です。どこに受診したら良いか分からないこともあると思いますので、まずは内科のクリニックで相談して頂くと良いです。詳しい検査が必要であればふさわしい診療科を紹介して下さると思います。大切なことは、「異常値をそのままにしないこと」です。
Q.
人間ドッグを受けたら腫瘍マーカーが陽性でした。これはがんということですか?その時の対処法は?
オプション検査として腫瘍マーカーを測定することがあります。絶対的なものではなく軽度の数値の異常ですぐさまがんということは稀です。過度に心配する必要はありませんが、念のため精密検査が望ましいです。腫瘍マーカーの種類によって受診する診療科が決まりますが、分からない場合は人間ドックを受けた検査機関か、お近くの内科クリニックでご相談下さい。
Q.
家族や自分にがんの可能性が疑わしい場合はどうしたらいいですか?
出来るだけ早期に適切な検査を受けられる医療機関に受診することが大切です。何でも相談出来る「かかりつけ医院」があると良いですが、受診先にお困りの場合はお近くの内科クリニックから高度医療機関へ紹介してもらうと時間的ロスは少ないと思います。不安があるかと思いますが、精密検査を受けてきちんとがんの疑いを晴らすことが大切です。
Q.
最近は二人に一人ががんになる時代と言われています。がんにならないためにはどうしたらいいですか?
  1. 症状がなくても定期的にがん検診を受けるように心がけましょう:症状が出てからでは遅い場合もありますので、先ずは症状が出る前に見つける心構えが大切です。
  2. 些細な症状を見逃さない:ちょっとした血液検査の異常、普段感じたことのない様なお腹の痛み、血が混じった軟便、乳房のしこりなどがあった場合はそのままにせずお近くの医療機関にご相談下さい。がんとは関係の無い症状かも知れませんが、精密検査でがんではないことの確認が重要です。特に初めての症状の場合は是非検査を受けて下さい。
  3. がんのリスクを知る:ご家族にがんの方がいる、いわゆる「がん家系」であれば遺伝的に似た体質を持っている可能性がありますので注意が必要です。乳がんや子宮がんであれば婦人科がん検診を定期的に受けて頂くことが望ましいです。胃がんや大腸がんであれば定期的な内視鏡検査をお勧めします。
  4. 生活習慣に気を付ける:多くのがんの発生に生活習慣が関与しています。代表的には喫煙、飲酒、食事、肥満、運動不足、感染症が挙げられます。過度の飲酒を控え、ハムやソーセージなどの加工肉を減らし食物繊維を多く摂る、適正体重を心掛ける、適度な運動を継続することが望ましいです。

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折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。