[愛用者さまからのご相談]冬太りに注意。見た目のぽっちゃりだけじゃない? 内臓脂肪にも気をつけましょう

[愛用者さまからのご相談]
冬太りに注意。
見た目のぽっちゃりだけじゃない?
内臓脂肪にも気をつけましょう

コンシダーマルご愛用者さまからのご相談。
48歳Hさん。

Q.折茂先生のお話、いつも楽しみに拝読しています。私は毎年、冬になると3~4kgほど太ってしまいます。先日、内科の先生に内臓脂肪と脂肪肝を指摘されました。何も自覚症状はありません。身体の見た目に脂肪がついているのと、内臓に脂肪がついている違いを教えて下さい。放っておくとどんなことになりますか?また、内臓のダイエット?の方法を教えて下さい。
A.身体に蓄積する脂肪は、皮下脂肪と内臓脂肪に分かれます。皮下脂肪は名前の通り皮膚と筋肉の間の皮下組織に蓄えられる脂肪です。体温の維持や物理的な衝撃から体を守る働き、エネルギーを蓄える働きがあります。一方、内臓脂肪は内臓を保護する働きもありますがエネルギーを蓄えるのが一番の役割です。

食事から摂取したエネルギーが余ると血液中の中性脂肪が増加し、肝臓へ脂肪を溜め込むことになり脂肪肝になっていきます。また、胃の大網や腸間膜といった腹腔内のひだ状の膜に脂肪が蓄積するのが内臓脂肪です。

女性ホルモンは皮下脂肪の蓄積に関与し、男性ホルモンは内臓脂肪に関連します。思春期の女性ホルモンの働きで女性らしい体形になることからも、 女性ホルモンが皮下脂肪に関係している ことは想像しやすいと思います。男性の場合は中年期のお腹ポッコリをイメージしてもらうと、内臓脂肪が溜まりやすいのが分かると思います。ただし、閉経後は女性も内臓脂肪が蓄積しやすくなります。

内臓脂肪を増やさない方がいい理由は「メタボリックシンドローム」です。内臓脂肪はエネルギーを蓄えるだけでなく、「アディポサイトカイン」という生理活性物質を分泌します。この物質は内臓脂肪量が適正であれば問題ないのですが、 内臓脂肪が過剰になると糖尿病や高血圧、動脈硬化を引き起こします。 「メタボリックシンドローム」というのは過剰な内臓脂肪の蓄積があり、高血圧・高血糖・脂質異常のうち二つ以上ある状態のことを指します。心臓病や脳血管障害などの重大な疾患リスクが高まった状態ですので、内臓脂肪を溜め過ぎない様に注意が必要です。

内臓脂肪は皮下脂肪と比較すると、蓄積しやすいですが落としやすい脂肪です。

内臓脂肪を減らすには、
①糖質と脂質を控える
②揚げ物を控える
③アルコールを控える
④ゆっくり食べる
⑤睡眠時間を確保する
⑥有酸素運動を行う 
以上の6つがポイントです。

通常のダイエットと変わりませんが、ダイエットを始めると先ず内臓脂肪が消費されます。皮下脂肪が減少するのはその後になりますので、見た目が変わってきたら確実に内臓脂肪は減っていますので頑張って下さい。

・・・編集部より・・・

折茂先生へ肌への影響も伺いました。
『皮下脂肪が多い方は、皮脂の分泌過剰と血行不良による湿疹やシミ・色素沈着が起こりやすく、肌の弾力性が低下して、シワやたるみを起こしやすくなります。過剰に内臓脂肪が多い方は、特に炎症を起こす生理活性物質が出るので、ニキビなどの皮膚感染症やアレルギー、アトピーなどの悪化、蕁麻疹の原因になることもあります。』
いつもの保湿をしているのに、こうした肌トラブルが起こっている場合、脂肪の影響があるのかもしれません。そんな時は医療機関を受診してみて下さいね。

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折茂 政幸
Masayuki Orimo
ウェルネス宮前クリニック 院長
千葉大学大学院修了
医学博士
専門 循環器内科
ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。
普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。
また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。