いつもコンシダーマルメールマガジンをご愛読くださりありがとうございます。 今月は節分。節分とは季節の節目である立春、立夏、立秋、立冬の前日のことで、本来、年に4回あるそう。ですが、旧暦では春から新年とされていたため、立春の前日の節分は大晦日に当たる大事な日となったそう。豆まきが終わり、立春を迎える頃、まだまだ気温は冬真っ盛りである一方で、日は長くなり、太陽の位置には春を感じる季節ですね。 さて今月号の「教えて?折茂Dr.!」ついに編集部は折茂先生へ確信をついた質問をしてみました!先生の答えはいつも普通ですよね?さぁその理由は?料理研究家、宮前真樹さんの「身体とお肌に美味しい美養レシピ」は今が旬の牡蠣。作り置きしておくと便利な「牡蠣のオイル漬け」。コンシダーマルワンポイントアドバイスはマスクの下で弛んだ頬をアップさせる方法。ゲストはたくさんの人たちが信頼を寄せるバーの経営者、悩める人たちのサポーターをお迎えしてのインタビューです。 最後までお楽しみください。 |
INDEX
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◆教えて?折茂Dr.! 毒吐きかもしれませんが… 「折茂先生のお話って普通のことですよね?」 ◆身体とお肌に美味しい美養レシピ 今が旬。髪とお肌を美しく。 「牡蠣のオイル漬け」 ◆コンシダーマルワンポイントアドバイス 「マスク下の頬のたるみを引き上げる」 ◆インタビュー Barオーナー 町田佳子さん 「答えのない仕事だから楽しい」 |
毒吐きかもしれませんが… 「折茂先生のお話って 普通のことですよね?」 |
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Q.
折茂先生の話は、特に新しい健康法やとっておきの方法というものではなく、非常に普通ですよね?
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そうですね。皆さんに共通して言えること、結果として本質的に行き着くことをお伝えしています。大切なのは「1.食事 2.運動 3.睡眠 4.ストレス」という健康を保つ4本柱です。
病気になってしまうのは実は「普通のことをしていないから」です。身体の健康のためには特別なことは必要なく、4本柱を整えることが大切です。そうでありながら、例えば、食べ物については注意しようと思っても、普段何気なく食べているものに山盛りの添加物が入っているので避けるのは難しく、また早寝早起きをしようと思っても、忙しい現代生活ではこの当たり前のことを行うのが非常に大変です。これは皆さんのせいではなく、身体に良くない環境に取り囲まれてしまっているからです。ですから巷には様々な健康法が溢れかえっているのでしょう。 |
Q.
その様な健康法、ネットや広告、テレビなどで見るようなものってどうですか?
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様々な健康法は合う人と合わない人がいます。
何かの健康法を行う良い効果と、何気なく行ってしまっている良くない習慣の影響を比較すると、良くない習慣の影響が圧倒的に大きいです。 例えば、動脈硬化の場合、トクホの○○茶や○○サプリメントが中性脂肪を下げても、暴飲暴食をしては動脈硬化が良くなりません。 先日来院された方は、薬を使用せず食事の工夫を行っただけで動脈硬化が短期間で改善しました。薬が必要ないという意味ではありませんが、どんな薬、サプリメント、健康法より根本原因を工夫することが一番の健康法です。脂質や糖質を食べたいだけ食べて何かのスーパーフードで病気を予防できる方法は、残念ながら今のところありません。 |
Q.
有名人のSNSやネットなどに流れてくる、美容法や健康になったという情報を見て、サプリメントやアイテムなどを試しています。その情報は嘘ですか?
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一概に嘘という訳ではないです。ただし、全てのヒトに効果があると確認されれば標準的な医療となりますが、サプリメントや○○健康法、美容法は医療ではありません。
全てのヒトに共通する方法はありませんが、他の方には合わないものでも別の方にはとても身体に合う可能性もあります。 あなたに合ったオンリーワンの情報を探してみてください。 皆さんに是非覚えていただきたいことは、ヒトの身体の反応には個人差があり、遺伝的要因や年齢が大きく影響するということなのです。 |
Q.
例えば糖尿病。若い方にも年を重ねた方もいらっしゃいます。どういった原因で起こるのですか?
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糖尿病は悪い食習慣が原因と考えている方が多いと思いますが、極端に言うと糖尿病になり易いかどうかは遺伝的な体質で決まってしまいますので、あなたのせいではありません。血糖を下げるには膵臓から分泌されるインスリンが必要ですが、このインスリンを分泌する能力には個人差があります。
もともと分泌する能力が低い方は糖尿病になり易く、若いうちに発病するため、普段から糖質の摂取が多くならないように気を付けましょう。両親や親戚に糖尿病の方がいる場合にはこの可能性がありますので、健康診断で血糖値が高めと指摘されたことがあれば、インスリンの分泌能力を調べる経口糖負荷試験(注1)を受けて下さい。逆に、インスリンの分泌能力が高い方は甘い物を気にせず食べても糖尿病になりにくく、発症する場合でも高齢になってからです。まったく食べ物に気を付けなくて良いという意味ではありませんので、体重が増えないように注意して下さい。 注1)糖尿病を扱っている内科で調べてもらえます。 |
なるほど!折茂先生のお話はヒトが健康に生きて行く上で最も大切な「普通のこと」を、何度も重ねて解いてくださっていたのですね。 |
折茂 政幸
Masayuki Orimo ウェルネス宮前クリニック 院長 千葉大学大学院修了 医学博士 専門 循環器内科 ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。 普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。 また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。 |
今が旬。髪とお肌を美しく。 「牡蠣のオイル漬け」 |
牡蠣が美味しい季節、時間のある時に作って保存しておくと、ちょっとしたアレンジにも利用できて便利なオイル漬けです。 牡蠣には、日頃摂りにくい亜鉛・鉄分が多く含まれます。亜鉛はタンパク質の合成やホルモンの生成、皮膚や髪の毛を美しく保つために必要な成分。鉄分は貧血予防や疲労回復にも欠かせない栄養素です。 |
材料(2人分)
加熱用牡蠣…約300g
オイスターソース…大1/2 醤油…小1 【A】ニンニク…1センチ幅×2 【A】鷹の爪…1本 【A】ローリエ…1枚 【A】タイム… 数本 【A】黒胡椒ホール…10粒程度 オリーブオイル…適宜(容器に合わせて) |
作り方
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冷蔵庫へ入れ1~2日で味が馴染みます。1~2週間保存可能ですが、容器が殺菌できていない場合は傷むので注意してください。 |
宮前 真樹
Maki Miyamae caférestaurant エムナチュール プロデューサー。 その他店舗プロデュース/各種出版・WEB 媒体にレシピ・コラム掲載 美養サラダ/ビューティレシピの提案・セミナーを開催。 『サラダのくすり箱』(ワニブックス)より出版 国際食学協会親善大使・名誉理事就任 ル・コルドンブルーディプロム/江戸懐石近茶流研修科終了 スーパーフードマイスター/食育インストラクター/ 全日本薬膳食医情報協会認定・薬膳インストラクター 他 犬の管理栄養士・ペット食育士 アニマルアロマアドバイザー 愛犬の体調不良から「食」を見直し日々の手作り食を実践中。 |
マスク下の頬のたるみを 引き上げる |
マスク生活も3年。みなさん、マスクで隠れている口元、すっかり緊張感が薄れて、たるんできていませんか? 冬の乾燥、お部屋の暖房での乾燥、そしてマスクでの摩擦。カサカサ肌や吹き出物など肌荒れでお悩みの方も多いのでは? 今回は表情筋に働きかけて口角をアップさせて口元のたるみを改善する方法です。 |
■STEP-1 洗顔後、コンシダーマルスキンライズローションをたっぷりとお顔に馴染ませます。
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■STEP-2 頬骨のすぐ下にある「口角挙筋」を親指で下から上へ持ち上げて横方向へほぐしていきます。これを15秒間。気持ちの良い程度の力で行ってください。
(この筋膜が癒着して固まっているとうまく頬がアップできなくなります。) |
■STEP-3 続いて手を軽く握って四指の第二関節部分で口元のすぐ下にある口角下制筋を左右に少しずつ15秒間ほぐします。
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■STEP-4 最後に口を「い」の発声の形にして引き上げ。両方の口角を指でサポートしながら表情筋を使って優しく引き上げる動きを30秒行いましょう。
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口元の緊張した筋肉がほぐれてキュッと引き上がります。
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第21回ゲスト Barオーナー 町田佳子さん「答えのない仕事だから楽しい」 |
Q.佳子さんがBarを経営するきっかけは?
デザイナーズブランド全盛期の頃、大阪で十代から二十歳までVIVA YOUやhiromichi nakanoのアパレルショップ店員をしていました。それから知らない土地に行きたいという理由だけでたった15万円を握りしめて、上京しました。家も決めず、頼る人もいない状況でホテル暮らしをしていましたがあっという間にお金が底をつきました。でもたまたま知り合う人がみんないい人たちばかりで転々と家を間借りして生活を繋いで。今思うとゾッとしますよね。(笑)クラブが好きだったので、一人で行ったりしているときに銀座でスカウトされたのが飲食業に携わるようになったきっかけです。程なくして当時流行っていた芝浦のクラブがオープンする時にプライベートバーを任されました。その後、いくつかお店を手伝ったり任されるようになって22年前に自分のお店を持ちました。
Q.長年接客業をやってきて、それにはルールがあったりしますか?
うーん。アパレルも含めてトータルで36年くらい接客業をやってきていますが、答えのない仕事だからわからないのよね。だから面白いんじゃないかと思います。例え答えが出てもその先にもっと必要な答えがあったり。私たちの仕事って、応用編は見つかるけど100%の完璧はありません。相手も生身の人間でモノではないから。そうすると私たちが対応を変えてお客さんを上手に誘導していく。それがうまく行った時に調和が取れるようになります。でもお互いに人間だから、お客さんの方も私たちがどういう態度を取るかよく見ていますよね。
私はベテランの域に入ったと思うし、周りにもそう評価されています。でもやっぱり答えがないからつまずくし迷うんです。だからまた考える。「こんなに辛いことが…」ということも起こるから面白いし、やり続けるんですよね。今は自分のお店で皆と一緒に成長できる居場所があってよかったと思えます。私の先輩たちも同じ気持ちなんじゃないかな、きっと。 Q.もうやだ、辞めたいと思ったことは?
毎日辞めてやるって思っています。(笑)理不尽なことを言われて傷つくこともしょっちゅう。でも落ち込んだ時に不思議と天使や女神が降臨してきてくれます。「ここにきてよかった」「よしこさんに会えてよかった」って言ってもらえると、あぁ、続けてきてよかったなって心底感じるんです。店舗を増やさずに私が一軒のお店に拘っているのはここなんです。理由は一店舗もままならない状態だったら広げるのは無理でしょう?と考えているし、私はオーナータイプではなく現場タイプ。ここへ来れば私がいるよ、というお店にしたかったんですね。
Q.同じお客さんに対して困った人だと感じていても、受け入れられるのはどうして?
性格は変わらなくても、人は成長するからです。若くても歳を重ねていても関係ないんですよね。だから私はいつも成長を見守っています。お客さんもお店や人によって態度が違うものなので、他のお店で横柄な人でもうちでは素直だったりします。私が面と向かって言っちゃうから。(笑)
気に入らなかったら来なければいい。それは割り切っていますね。例えば私は、大事なお客さんが連れてきた困ったお客さんに無理難題なことを言われても、その方の顔が立つなら無理難題に応えたりします。そういうやり取りの中で私も成長させてもらっているんです。それが私のプライドでもありますね。 Q.幸せを感じる時ってどんな時?
お客さんが15年ぶり、20年ぶりにまだお店が続いていると信じて訪ねて来てくれたり、「上京したら絶対に行きたいと思っていました」と言ってもらえると、嬉しいですね。その来てくれた子が成長して、結婚してお子さんが生まれたとか、やんちゃだった男の子が立派な社会人になっていたりだとか。お店があるからこそいろんな報告をしに来てくれるし、知り合えることのない人たちと出会えることは宝物。みんなの成長が見られるのはとても幸せです。だからこそずっと現役でいたいですね。この感じる幸せは、仕事=プライベート。お客さんだけど友達。時には家族だと思っています。
ただ、その境界線が難しくて辛いこともありますけどね。 |
町田 佳子さん
1968年11月22日生まれ
大阪出身。アパレル業を経てBarオーナーへ。 ◇コンシダーマルの感想
コンシダーマルはお化粧ノリも良くなり、何より手軽に保湿できるのが助かります。 |
取材 コンシダーマルメールマガジン編集部 撮影 萩庭桂太 |
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた、次回のConsidermal Mail Magazineでお会いしましょう! |
2023.01.31