食事に気をつけていたつもりが糖尿病に？

まだ糖尿病を発症した訳ではありませんが、血糖の調節に不具合が生じている（血糖値が下がりにくい）状態を指します。将来的に糖尿病に進行する可能性がある状態と言えます。特に親族に糖尿病の方が居る場合には、普段の食事に気を付けていても遺伝的に糖尿病になりやすいことがあります。

女性は膣粘膜の萎縮（萎縮性膣炎）による性交痛や出血が起こることが考えられます。分泌液の予備軍の段階では症状はありません。症状がないため気付くのが遅くなりますので、普段から健康診断の結果をチェックしておくことが大切です。糖尿病が進行すると、口の渇きや多尿（尿の量や回数の増加）、体重の減少などが起こります。糖尿病は全身の動脈硬化に影響します。有名な合併症は、網膜症（眼の網膜の変化）、腎障害(腎臓の機能低下）、神経障害（手足のしびれや痛み）、心筋梗塞や脳梗塞です。
症状が出る頃にはかなり進行していますので、症状が出る前に対策することが重要です。

糖尿病に関連する数値はHbA1c（ヘモグロビンA1c）と血糖（空腹時）があります。HbA1cが5.5％以下だと血糖の調節が良好な状態です。6.5％以上になると糖尿病と診断され、5.6～6.4％の間が予備軍に相当します。
また血糖（空腹時）が109㎎/dl以下であれば正常です。126㎎/dl以上になると糖尿病の診断基準に該当します。110～125㎎/dlの範囲は糖尿病予備軍に相当します。

血糖値を上昇させるのは精製された糖質と炭水化物(米、パン、麺類)の摂取です。デザートなどの甘いもので血糖値が上がるのは想像しやすいと思います。意外に思われるかも知れませんが、焼き肉の食べ放題に行ってお腹いっぱい肉だけを食べても、タレに多少糖質が含まれますが、ほとんど血糖値は上昇しません。ただし、ライスと冷麺は血糖値が上がります。逆に、夏の暑さからさっぱりと「ざるそば」でも食べたとすると、「そば」は炭水化物ですので血糖値はかなり上昇します。
肉、魚、野菜などおかずを沢山食べて、パンや麵類、白米などの炭水化物とデザートを控えて下さると効果的です。また、炭酸飲料やスポーツドリンクなどの液体の糖質は血糖の上昇が速いので過剰摂取にはご注意下さい。