男性の更年期障害は どんな症状? いつ起こるの? |
今回は男性更年期障害について。 女性の更年期障害は閉経の前後を目処に起こりやすく、改善のための情報もたくさんあるものの、男性更年期障害はまだ理解が深まっていません。 ご家族やご友人の変化に気づき、サポートをしてあげることはとても大切なこと。いつ頃、どんな症状?そんな時はどうしてあげたらいいの?教えて?折茂Dr.! |
Q.
男性の更年期はどんな症状ですか?
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◆身体症状: 何となく調子が悪い、疲れやすい、発汗やほてり ◆精神症状: イライラ、うつ、不安、不眠 ◆性機能症状: 性欲低下、ED |
Q.
男性の場合、何歳くらいから現れますか?
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40歳代以降はいつでも起こる可能性があります。女性更年期の場合は閉経後5年ほどで症状が落ち着きますが、男性の場合は終わりがなくいつまでも続く可能性があります。 |
Q.
原因は? |
男性ホルモン(テストステロン)の減少やバランスの乱れが原因と考えられています。ホルモンの減少は運動や食事、ストレスや睡眠不足に影響を受けますので、生活習慣の見直しが必要です。 |
Q.
家族や友人にそういった症状がある場合はどうしてあげたらいい?
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疲労やストレス、加齢や性格のせいだと思い込まず、男性更年期の可能性を疑うことが大切です。診療科目は泌尿器科ですので、男性更年期を扱う泌尿器科で活性型テストステロンを測定(血液検査)することを勧めて下さい。理解と思いやりが必要です。 |
改善方法 |
生活習慣の改善:
過度のストレスを避け、定期的な運動と十分な睡眠時間の確保を。 漢方薬を使用:
代表的には補中益気湯を使用します。 テストステロンが低く、症状が重い場合:
男性ホルモン補充療法(筋肉注射)を行います。 |
折茂 政幸 Masayuki Orimo ウェルネス宮前クリニック 院長 千葉大学大学院修了 医学博士 専門 循環器内科 ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。 普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。 また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質に合った治療を目指しています。 |