コンシダーマルの開発を手がけた研究機関である
皮膚臨床薬理研究所は1986年、(株)資生堂皮膚科学研究室長および学術部長を兼務されていた 故・森川藤凰医学博士 によって創設されました。
森川博士がどんな人物なのか?
経歴を簡単にご紹介します。
京都府立医科大学に学び同大学薬理研究室で「電気刺戟時に於ける大脳組織のOxidative
Phosphorylationの薬理学研究」で医学博士号を取得、同大学助手を経て1960年から資生堂研究所の研究員として長年従事。また同時に東京逓信病院皮膚科にて「光過敏と光防御、紫外線」の研究にも携わっておられました。その後資生堂から研究留学としてオレゴン大学環境センター(1963年)スウェーデン・イエテボルグ大学皮膚科(1965年)、ハーバード大学医学部(1969年)に学び同大学フィッツパトリック教授と共に現代では皆さんが日焼け止め化粧品でよく目にする紫外線ブロックの概念、SPF数値について発表されました。
そして1981年「特定波長光線による皮膚障害性の研究」で科学技術庁長官賞を受賞されています。
*この賞は社会・経済に対する貢献、成果をあげた人を研究功労者として表彰するもので、化粧品業界で初の受賞となりました。
森川博士は様々な研究から紫外線アレル
ギー治療法の基礎を作り、また薬剤の安全性評価、パッチテストなどを開発、提唱されました。そのことから50年以上前より皮膚に刺激が少ない「敏感肌用化粧品」の開発を進めていらっしゃいました。
森川藤凰医学博士 資生堂時代を含め、そんな森川先生の長きに渡る理念と信念が結実し創設されたのがコンシダーマルの共同開発を手がける皮膚臨床薬理研究所株式会社(Hifuken)です。 続く |
2020.12.01